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2006年7月20日 (木)

規制緩和による儲けの手口

 コイズミさんと一体になって規制緩和の旗振り役をしているのは宮内義彦オリックス会長であることは前にもふれた。内閣府の「規制改革・民間開放推進会議」の議長である。もう10年来もこの要職についており離れようとしない。その宮内氏が関わってからの規制緩和の主なものを紹介しておこう。(出所は「しんぶん赤旗日曜版」7月16日号)

 96年にトラック事業者が新規参入する際、車輌をリースによる保有でもよいことにした。これで事業用自動車のリースが全面解禁され、新規参入がどんどん増え、業界は歯止めなき競争に突入します。運賃競争でドライバーは長時間過密労働で過労死認定は全産業中の最悪となる。02年に規制緩和されたタクシーの新規参入自由化とあわせ、オリックスは車輌54万台を保有する業界トップになって稼ぎまくる。おなじく96年に不安定雇用を助長する労働者派遣事業の対象業務の拡大を開始し、非正規労働者を増加させ、長時間労働、低賃金の労働者を飛躍的に増やす。98年には、あの耐震偽装につながった建築確認の民間開放実施をはじめ、酒小売免許規制の緩和で、大手コンビニなどでも酒小売ができるようになり、小売酒屋があちこちで廃業に追い込まれた。さらに、個人資産を株など投機行為にひきこむために、金融システム改革法施行。村上ファンドのような私募ファンドの設立も可能にし、オリックスも200億を村上ファンドに投入しボロモウケ。日銀の総裁さんもオリックスを通じて村上ファンドに投資、濡れ手に粟の大儲け。また金融機関の不良債権を譲り受けて回収する民間会社の設立を可能にし、翌年、子会社の「オリックス債権回収」を設立する。00年には最近の都市部のマンション価格高騰の引き金を引いている不動産投資を可能にする。01年には中小企業などから「貸しはがし」を助長する債権回収会社の業務を拡大、ノンバンクからも不良債権を買い取れるようにするなど規制緩和で業務範囲を拡大。こうしてオリックス債権回収会社はグングン業績を伸ばしグループのなかでも稼ぎ頭になる。02年にタクシーの過剰状態の原因になった新規参入などを自由化。04年には製造現場への労働者派遣を解禁。医薬品の一部をコンビニなど薬局外での販売を可能にし、薬害の拡大が懸念されている。

会議の事務局には、オリックスをはじめ民間大企業が大もうけをしやすくするため、大企業からの出向者が半数をしめる。宮内氏は規制緩和の司令塔として、必要な枠組みを「規制改革・民間開放推進会議」で決定し、コイズミさんのバックアップで閣議決定を経て法律にし事実上の国策となる。オリックスはまるで“自作自演”で得た利権でこの10年来、利益を5倍にも増やしたのです。一方で働く人はといえば、タクシー労働者は車の過剰参入により客の奪い合いで、必死で働いても月に10数万円という。派遣社員などは正規社員の半分程度の賃金で働かされるなど国民や中小企業を苦しめ、格差の拡大がすすんでいるのだ。規制緩和万能論こそコイズミ改革で最悪の負の遺産だと思いませんか。

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コメント

全くその通りです。

投稿: バカボンのパパ | 2006年8月11日 (金) 11時19分

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