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2008年4月18日 (金)

「イラク派兵は違憲」…名古屋高裁の判決に喝采!

 昨日、名古屋高等裁判所が、「航空自衛隊のイラク派兵は憲法違反」であり、「平和的生存権は、憲法上の法的権利」として認める画期的な判決を出した。裁判といえば一つしかない真実にどれだけ近づくものであるか、その判断はきわめて重要である。日本では権力の乱用を防ぎ、国民の政治的自由を保障するため、国家権力を立法・司法・行政の相互に独立する機関のひとつである。いわゆる三権分立と言われる。確かに三権の一つとして司法があるが、近来ではその司法の独立が揺らぐような反動的判決が見られ、いわゆる「不当判決」が重なる事態にある。そういうなかであえて、「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟」として札幌、仙台、宇都宮、東京、甲府、静岡、名古屋、京都、大阪、岡山、熊本の各地方裁判所で提訴され、原告は全国で5700人、弁護士は800人を超える訴訟として闘われている。最初の判決は東京地裁で、憲法判断に踏み込まないまま、「違憲」の訴えを却下した。そのように裁判所によって異なる判決が出る。とりわけ憲法とからまる問題では概ねの判例は立法府の立場に近いものが多かった。そういう意味で名古屋高裁の判決は、「現在のイラクでは、国際的な武力紛争が行われている」と明言し、航空自衛隊の活動は「他国による武力行使と一体化した行動」と指摘。つまり「他国」とはアメリカのことであり、それと一体化した行動は「イラク特措法2条、3条に違反し、かつ、憲法9条一項に違反する活動を含んでいることが認められる」と明言した。裁判は派兵差し止めなどを求めた原告の請求自体は棄却したため、形の上では「国側が勝訴」した形なので、原告が控訴しなければ「憲法違反」という判決は確定する。もちろん原告団は、高裁では初の憲法違反という画期的判決であり、航空自衛隊のイラクにおける輸送活動が憲法違反と判断されたことに意義があるとして上告しない方針だから、違憲判決として裁判史に残ることになる。最近では東京都立川市で「自衛隊のイラク派兵に反対するビラ」を自衛隊宿舎に配布したというだけで市民団体のメンバー3人が最高裁で有罪判決を受けるということがあった。ビラを自衛隊宿舎に配布するという「表現の自由」さえ踏みにじる判決が出るなど司法の反動化が進むなかで、高裁初の違憲判決という司法の流れに歯止めをかける上でも画期をなす判決として、今後は多方面に生かされていくことだろう。陸自が派遣されたイラクのサマワと違って、バグダッドについては「イラク特措法にいう『戦闘地域』に該当するものと認められる」という明快な判決は、わたし的にもこのブログで何度か空自の違憲性と即時撤退を何度か主張してきただけに諸手をあげて歓迎だ。昨日、例の「八つ当たり」名人の町村官房長官は「バグダッドは戦闘地域ではない。判決がどうであろうとイラクからの撤退はない」と、強がりの八つ当たりだったが、長官は孤独の独りよがりでなんと言おうと構わないが、それが国民の信を受けると思っているとしたら、「それ見たことか」と大きなしっぺ返しが来ることを警告しておこう。

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