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2008年4月13日 (日)

後期高齢者の次に襲う恐怖は「粗末な医療」?

4月から始まった後期高齢者医療制度(わたし流通称「長寿ストップ医療」)は、全国で不満や怒りが噴出して止まらない。1300万の対象者のうち多くの方はこの15日に振り込まれる年金から早速4月、5月分と2か月分の保険料が天引きされる。一部自治体などで準備不足から先延ばしされるところもあるらしい。「消えた年金」で大騒ぎになっているのにそちらの方は、加入記録が訂正されてわずかでも増える分の振込みは、早くても6ヶ月から8ヶ月先になるというのに、天引きだけは前納制で2か月分を先に引くという理不尽さ。しかも年金の照合はまだ一部だし、調査のため第三者委員会へ回った分などはいつまでに判明するかメドも出ない。こんな点だけでも全国的に怒り心頭なのに、さらにひどいのは4月から必要な新しい保険証が届かない人が居るということは前回も書いたが、やっぱり11日の発表で「63000余ある。それくらいだ、あとは出てもわずかだろう」と舛添ダイジンが胸張ってしゃべった。昨日、今日は土日だから集計されていないが、もっともっと出ることはまちがいない。それと新保険証の不評なことこのうえなし。普通なら国保証のように3ページものの保険証を想定して待っている。それがカード式やら、はがき大一枚のペロペロものだから、勘違いして棄ててしまった人も結構居る。75歳以上といえばもっとも「情報難民」が多い。人の口づてに入る情報が一番いいのだが独居住まいの人もありそうはいかない。だから保険証そのものをめぐって、いままでになく混乱を起こしている。学力のある東大出の官僚がいっぱいいる厚労省はいかに保険代をむしりとることしか知恵をしぼっていない証だ。だから取る方は先払いでサッと取る。また和歌山の串本町というところでは保険証を配達した郵便事業会社が留守宅用の「不在連絡証」を入れると、電話が殺到すると困るからと入れないできたために保険証をもらえていない事故もあった。民営化で合理化され忙しいのはわかるが郵便会社のチョンボだ。今のところは保険証及び保険料への不満と怒りが多いがこれから大変なのが、「患者に対する粗末な診療」が問題化し悲鳴があがることだろう。例えば、後期高齢者の外来診療で「後期高齢者の診療料」として600点(6000円)という「包括点数」が導入されている。普通なら診療報酬は医師がその病気にふさわしい診療を行い、それに応じた診療報酬の点数によってその積み上げで病院に保険から支払われる。ところが後期高齢者には「包括点数」として600点(6000円)という上限が課される。糖尿病では血糖値を調べるのに血液検査をしないといけない。そういう検査をやると600点ぐらいはすぐオーバーするという。必要な検査をするだけで点数オーバーになっても保険からは600点分しか報酬がない。採血の途中に「ハイ、ここで上限ョ」なんてことも?? オーバー分は診療した機関の持ち出しになる。そういうことで治療の前提である検査まで抑制され、「粗末な医療」が高齢者を襲うことになるだろう。だから75歳すぎて重い病気にかかれば、粗末な医療で早く終末を迎えることになる。こうしたことがいよいよ医療の現場で垣間見られることになる。加えて全国的に深刻なのが医師と看護師不足だ。過疎地だけでなく都市部もそうだ。そして恐ろしいのは救急車を呼んで来てくれても、診てくれる病院がなく救急車の中で長時間待機なんてことが日常茶飯事になってきた。お産をするにも産科医が大幅に減っている。そして今日の産経新聞が全国病院協会の調べとして、病院のなかでの患者による暴力……いわゆる「院内暴力」が5割を越す病院であったことがわかったという。ガソリン税に上乗せして道路特定財源で道はいくら増えても、命を守る医療はまさに崩壊という状況が今の日本だ。「救急車が走れるように道路をつくる」なんてアホな国会議員もいるが、「到着しても医師がいない」のではどうするのか?そんな日本の未来に希望は??…。「あー、あと数年の前期高齢者のうちがせめてもの人生の花」と思って大事にしようかな……。

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