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2008年4月16日 (水)

町村官房長官の愚痴の意味するものは…

 昨日75歳以上の高齢者のうち約800万人にいっせいに年金からの天引きがはじまって、日本列島は老人の悲鳴があがり、「命が削られる」怒りが沸騰している。「私が掛けてきた年金に本人の了解なしに勝手に手をつけないでほしい」、「夫婦2人で今までの国保料の2倍以上になった」、「今以上にはとても払えないのに天引きとは」などと、全国津々浦々からの悲鳴だ。天引きされた通帳をみて「国は年寄りは速く死ねということや」「苦労して働き税も納めてきた。この期に及んでこの仕打ちとは」などと嘆く映像がどこのテレビ局でも放映した。事もあろうにそこで怒ったのが町村信孝官房長官だ。メディアの報道姿勢に噛み付いたようだ。「混乱のみに焦点をしぼって増幅するような報道はバランスを失している」「あまりにも一方的な、ある一部の人の声だけだすのはいかがなものか」と述べた。福田総理でさえ混乱は認めたし、保険証の届かない人が多数あることについて少なくともお詫び的発言をしたのに、首相を補佐する役目の官房長官の発言がこれじゃ首相も孤立無援だね。町村氏は「わずか0.5%ぐらいの方に届いていない保険証が、あたかもすべての人に届いていないかのごとき錯覚を与えるような報道の仕方」とも語ったという。どのメディアでも0.5%というのは正確に報道しているし、「すべての人にとどいていない」とは報道していない。その0.5%が問題だから報道しているのだ。数字上は0.5%でも6万3千人以上だよ。おそらく小さな県の「後期高齢者」数全体の6割、7割に匹敵するだろう。本来は届かない人が1人であってもその人の資格にかかわる問題だから重大だ。それが6万以上もあるというのは官房長官がそういう姿勢にあるからだ。「1人ももらさず」やってこそあたりまえの政治ではないか。首相がお詫び的発言をしているときに、それを台無しにし、官邸の恥さらしをするような官房長官でいいのかと言いたい。さて、この医療制度でもう一つ発見があった。全国各地で二月三月に亡くなった方々からも保険料が天引きされたと問題になっている。なんのことはない、厚労省が制度施行にあたって、2,3月に亡くなった人も含めて75歳以上を徴収対象にしただけだということらしい。「気分を害される遺族の方もいるだろうが、そういう仕組みなのでご理解頂きたい」(厚労省担当室)らしい。わたし的にはまだ「前期高齢者」であるが、不信に思ったのは昨日差し引かれた保険料は4月からの分である。振り込まれた年金は2,3月分である。だから「前納」なのだ。もし、4月15日の天引き後に急死したら「日割り」ででも返還されるのかという疑問だ。そこで当地の後期高齢者広域連合っていうところに今日電話で聞いた。結果は日割りでなく、死亡月分は返還されるという返事だった。返還方法は社保庁から関係市町村に返還分を振り込んでからになるので2、3ヶ月かかることがわかった。そのときだ。死亡日が10日を過ぎていれば実務上は次の(6月)天引き分に入っている仕組みなので6月の年金振込み日にもやはり天引きされ、後に返還されるということがわかり、先ほどの2、3月に死亡した人も天引きされたことと合わせて考えると帳尻は確かに合う。だが、でっかいコンピューターを持っているはずなのになんとも頼りない実務である。こんな場合に遭遇したらよくよく保険料払い込み証拠を保管し、返還通知をシカともらって確認しないと「消えた年金」みたいなことになる。また、広域連合とやり取りしていると「天引き」そのものに言及され「コスト削減と保険料徴収率を上げるため」と正直に言われたのは少し驚きだった。首相は「納入の利便性を考えた」という。どちらにしても、何十年も掛け金をかけた年金は受給者本人のものだ。年金から天引きならせめて事前に往復はがきで了解か否かの返事をとるべきだ。それをなんの承諾もなく天引きするというのは、年金自体を誰のものと考えているのかと言いたい。国民年金者で月5,6万での年金生活者は週に何度もおかずのない食事をしている。そんな人たちにも、「国が払ってやるのだから、天引きしようが、多少目減りしようが文句いうな」と言いたいのだろうか。だから株やグリーンピアなど膨大な年金資金のムダ使い、あるいは道路特定財源というムダ使いなども平気でやるのではないかと…。今日もまた怒りを静めるために焼酎の水割りでも飲むか。

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