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2008年5月25日 (日)

「天引きでなく引き落とし」…呆れた自民党の常識

今日のしんぶん赤旗の小さな囲み記事から、「えっ!これが政権与党の自民党本部の常識かいな」って怒りというより、笑っちゃうニュースを読んだ。天下の自民党の本部が発行したファクスニュース22日付けで、後期高齢者医療制度で野党が批判している点について、Q&A形式で回答のマニュアルを作っていると言う意味の囲み記事だ。地方の自民党の都道府県連とか、その下の組織とかで出した文書なら、まあ、勉強不足からまちがった答え方をする場合が幾つもあるから特段問題にしない。しかし、自民党広報本部が発行し、全国の地方組織に指示している文書だから、「自民党の“常識”ってのはこの程度ですよ」っていう意味で紹介しておこう。しんぶん赤旗の記事を丸写しするのも芸がないからアレンジしておく。後期高齢者医療制度の保険料天引きに関するQ&Aである。まず、Q「なぜ年金から『天引き』するのですか」という問いへの答えとして、A「『天引き』という言葉は適当とは思いません。年金からの『引き落とし』が適切な言葉」などと解説しているというのだ。「天引き」ではなく「引き落とし」なんだと…。あきれるではないですか。そこで念のため「広辞苑」を引くと「天引き」とは「①貸金の中からあらかじめ契約期間中の利子を引き去ること。②給料などの総額中から初めに一定の額を引き去ること。-貯金」とある。引用からして該当するのは②だろう。「-貯金」とは一つの例示として「貯金のための天引き」とかに使うという意味で引用していると思う。次に「引き落とす」を広辞苑で引くと3つの意味があってここで該当するのは「③支払人の預金口座から一定金額を受取人の口座に送金する」というのが該当するだろう。普通、「受取人の口座に送金する」と言っても、そのことが支払人から依頼があって、きちんとした手続きをしないことには、金融機関も勝手に送金はできない。そうでないと誰でも勝手に「○○の口座から引き落としておいて」というのは通用しないし、強制すると犯罪になる。クレジットカードで物が買えるのも、販売者と消費者とクレジット会社がそういう契約を結んでいるからである。だが、高齢者保険料の天引きは、本人の同意は全くナシ。承諾を求めに来ることもなく、むろん捺印もなし。年金受給者の口座に振り込む前の年金から本人の同意もなく、有無を言わさず差し引かれるのだから、いわばドロボーと同じだ。年金はもともと長年保険料を払って自分の掛け金として来たものだ。掛けた人の個人財産ではないか。たまたまそれを預かっていたのが社会保険庁など国の機関であったとしても、勝手に天引きできる根拠はあるのか。それがないから自民党本部ファクスニュースは「引き落とし」だと偉そうに強弁するだけだ。預かっているのが「国の機関」であればあるほど、国は国民の生命と財産を守る義務があるのだから、なお一層慎重に個人の財産を守る立場に立つべきではないか。だから天引きしたいならせめてハガキなどで了解を得た人だけにするのが「常識」だ。自公らの与党はこんな常識すらないドロボーみたいなヤカラということだ。舛添チャランポラン大臣は「悪い部分は直す」というが、「天引き」は絶対に手をつけないだろう。なぜなら、保険料の徴収に自信がないからだ。昔から権力を握る悪代官が弱い民衆に立ち向かうとき、権力を使って脅迫や強要した例が多いのは歴史小説や時代劇にいくらもある。「姥捨て山」行きの後期高齢者医療制度が、いかにも時代錯誤の制度ならば執行者もそれにふさわしいまさに時代遅れの連中たちである。

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