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2008年5月 5日 (月)

憲法9条を世界にアピールする「9条世界会議」

5月の風に乗って毎年関心を呼ぶのが憲法である。3日は憲法記念日である関係で全国でも5月は憲法をめぐって護憲派も改憲派もいろいろな催しを行うのが5月である。昨年の5月には安倍内閣のもとで憲法を変える手続き法、「国民投票法」が自公らの数の横暴で成立してしまった。そして衆参両院に憲法審査会が生まれた。ところがその後の参院選で自公が歴史的敗北を喫し、参議院で野党が多数となっても「私はやめません」と安倍さんは政権延命にやっきとなったが、それもつかの間で無責任にも政権を放棄した。そして生まれた福田政権で、表向きは憲法問題がほとんど取り上げられなくなった。だから一年立っても憲法審査会は始動しないままである。それどころか、福田政権がもはや支持率10%台の末期政権みたいになって重体となっている。だから3日に改憲派団体が東京で開いた「新しい憲法をつくる国民会議」(400人参加)で、自民党の船田元・憲法審議会長代理は「本来なら今ごろ国会で(憲法改正)論議が盛り上がっているはず」と悔しがり、いらだっていたという報道がある。そしてこの一年の世論の変化はどうか。3日付け朝日新聞は「憲法9条は変えない方がよい」との回答が66%で「変える方がよい」の23%を大きく上回った。昨年4月の安倍政権下の同紙の調査でそれそれ49%、33%で9条「擁護」派が上回っていたが、一年間でその差がさらに拡大したことになる。「憲法改正が必要」(56%)という人の中でも「9条は変えない方がいい」というのが54%もある。やはり、焦点の「9条」では「擁護」派が大勢だ。そしてつい最近は名古屋高裁で「自衛隊のイラク派兵は憲法違反」という、歴史的判決が行われるなど、護憲への大きな風が吹き始めているなかで、昨日から千葉県の幕張メッセで3日間にわたり「9条世界会議」というものが開始された。世界の人々とともに「9条」について考える大規模な催しである。講演や合唱、アーティストによるライブなど多彩な催しが行われている。昨日、会場は満席の12000人が世界と、日本全国から参加、3000人が入りきれなかったという。講演したノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさんという北アイルランドの方は「日本の平和憲法は、世界の人々に希望を与え続けてきた」と述べるとか、イラクから帰還した米兵、元米陸軍大佐が日本の平和運動家とのトークが喝采を浴びたという。海外から法律家やNGO代表など30カ国150人以上が参加し、いろんな場所で交流しているというから、まさに「9条は世界の宝」としての値打ちが発揮されているということだろう。福田首相は今のところ黙っているようだが、自民党の新憲法草案で「9条を変え『自衛軍』の設置を盛り込んだ」のは福田氏であるから、民主党も抱きこんで「新憲法制定議員同盟」を発足させるなど、9条の会に対抗して巻き返しに懸命になっている。そしていつでもどこでも自衛隊を海外へ自由に送れるようにする「自衛隊の海外派兵恒久法」制定へ必死になっているから、いよいよこれからが正念場となるだろう。とりあえずは次の総選挙で自公ら与党を勝たせないようにすることがなにより先決だと思う今日この頃である。

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