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2008年5月 7日 (水)

 高齢者には「いじめ」、米軍には「思いやり」の自公

新版「広辞苑」やその他多数の辞書が収録されている電子辞書ってのはなかなか便利である。2分冊に分かれた広辞苑では該当する言葉に行き当たるまでページを繰るだけでもかなりの時間がかかる。それが電子辞書だと例えば今日は書こうと思う表題、「おもいやり」というのがあるので、広辞苑にお世話になる場合、「おもいやり」とだけ入力したらサッと引けるから世話がかからない。大型サイクロンがやってきた「ミヤンマーってどこや」と、辞書「百科事典マイぺディア」で「ミヤンマー」って入力すると簡単な国勢や地図まで出てくるから重宝である。さて、何を言わんとするのかであるが、例の「思いやり」ってのは広辞苑では源氏物語に遡っての意味から現代的解説まである。一番わかりやすいのは「自分の身に比べて人の身について思うこと。相手の立場や気持ちを理解しょうとする心」とある。なるほど、これは政治の世界でも大事なことだなあと思う。この「思いやり」の精神こそいま一番必要なのが戦後の日本の復興に力を尽くしてきた高齢者の「立場や気持ちを理解しょうとする心」ではないでしょうか。ところが75歳以上になると今までのすべての保険制度から削除されて「後期高齢者医療保険」に入らねばならなくなった。例え家族であっても別離されこの保険に入らねばならない。いわば「終末期保険」という死期を迎える保険と言ってもいいような制度なのである。すでにこれがどんなにひどいか、どんなに不評を呼んでいるかは何度も書いてきた。今日は言いたいのは、国民にはガソリンの大幅増税や長寿ストップ医療制度を「思いやり」としている自民・公明党が、その意味を履き違え、30年来にわたって3兆円近い「思いやり予算」として、大サービスしているのが、在日米軍の駐留経費であることだ。毎年2千億円以上の金を、負担する義務もないのに「思いやって」いるのである。アメリカでさえ「omoiyari yosan」という表現であり、額の多さから「日本は世界一気前のいい同盟国」と揶揄されるほどなのである。使い道は、米軍基地で働く従業員の労務費をはじめ、さまざまな施設建設費、光熱水費、訓練移転費や米兵のゴルフや飲食などレクレーション関係費まで含んでいるのだ。政府が福祉切り捨ての一環として、毎年、社会保障費の自然増分をカットしている額は2200億円だ。それに匹敵する額を差し上げているのだ。イラクやアフガニスタンなどへ出撃して戦闘行為で人殺しをしている米軍、国内でもさまざまな犯罪を犯す米兵に巨額のサービスをし、経済発展に寄与してきた高齢者には「いじめ」なのだ。ショックで自殺する人や「老老介護」に疲れての高齢者の心中事件が毎日のように生まれているのに…。米軍と米兵はそれだけではない。日米地位協定では消費税をはじめ各種税金は免除されているし、NHKの受信料まで拒否している。有料道路の料金も免除されている。地位協定や安保条約のどこにも規定されていないのにコソッと差し上げているのが「思いやり予算」である。ガソリン大増税や高齢者医療保険について異議を唱えれば、決まって「金がない」という政府なのに、基地まで無料で貸してなんのしがらみもないのにさらに「思いやり予算」なんて国民は黙っていていいのだろうか。

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