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2008年5月12日 (月)

「道路族議員」のおいしい利権の構図は?

自民党のいわゆる「道路族」議員というのがある。この道路族議員がガソリンの暫定税率復活や揮発油関係の税が30年以上にわたって道路作りのための特定財源として牛耳ってきた。明日、自民党は公明党と組んで引き続き向こう10年間も道路特定財源として59兆円を道路に使うという法案を衆議院で3分の2条項で「再議決」する。福田首相が来年から「道路財源を一般財源化する」なんてぬかしながら、それは国民への二枚舌の一つの舌によるエセ言葉である。いくら「一般財源化する」と言ってもその法律はないのだ。だから、明日の閣議で確認するというが、「閣議決定」というのは拘束力が薄い。内閣が変わったらそれで拘束力はなくなる。「一般財源にします」という法律があってはじめて本物であるが「閣議決定」であるかぎり信用できない。「10年間道路特定財源とする」というのは法案であるからこちらは拘束力がある。福田首相のミゴトな国民騙しの二枚舌によるペテンである。だから、道路族議員は安泰である。

ところで、その道路族議員がどのようにして道路利権を手に入れているかという一端が今日の「しんぶん赤旗」で証明されている。それは、日本道路建設業協会(略称―道建協)の会員企業から04年から06年の3年間で、道路族のドンである青木幹雄参院議員(参院島根選挙区)、古賀誠衆院議員(福岡7区)、二階俊博衆院議員・自民党総務会長(和歌山3区)の3人に2375万円もの献金をしていたのである。この献金をした側の道建協には64の道路関係企業が加入しており、04年から06年に合計7億1261万円を自民党の政治資金団体である「国民政治協会」に献金している。このうち、道路特別会計の事業を06年度に受注した企業は18社で合計606億2100万円の仕事を受注した。そのなかに青木氏や二階氏に献金した企業が含まれることを「赤旗」は報じている。二階氏は奥村組土木工業(大阪市)など3-4社から168万円。青木氏は地元出雲市の中筋組など8-10社から2135万円。古賀氏は朝日工業九州支社から72万円。3氏に3年間でこうした金額が献金されていることをそれぞれの政治資金収支報告から「赤旗」が調べたものである。青木氏は「参院のドン」とも言われ、竹下元首相の「城代家老」とも言われた人物。参議院では民主党にも影響力を持ったらしいが昨年の参院選惨敗の責任をとって自民党参院議員会長を辞めた。古賀氏は福田内閣の元で選対委員長を務める。4月の山口二区補欠選挙では子飼いの人物を公認候補として送り出したが見事に民主党に破れ、自民党の「K・Yショック」を作り出した。とは言ってもこの場合のKYは「空気が読めない」のKYではない。選挙に敗れた最大の原因は「後期高齢者医療制度」にあったから、そのKであり、Yは山口二区補選惨敗のYだ。ハハハ…。二階氏はガソリン暫定税率復活で和歌山で知事や市町村長を引っ張り出し、「行進」までして、「30年も続けてきた特定財源を今さらやめられるか」と息巻いていた人物。年金のムダ使いで破たんした巨大保養施設グリンーピア南紀(那智勝浦町)の跡地をめぐって中国系企業に仲介し利権が噂されるなど、臭い話には名前が良く出る人物であるだけに、道路特定財源は氏にとっては命ほど大事なのだろう。こうし道路建設産業と道路族議員は切っても切れない仲だから、どんどん献金をするかわりに公共工事をもらうわけだ。さきほど紹介した18社で606億の契約でも平均すれば1社で33億だ。そんな仕事をもらって300万円くらい献金しても0.1%だから安いものだ。それで政治家の懐を太らせる死活的事業としての道路特定財源であり、やめられないわけがここにある。だから政治家はやめられない。くだんの青木氏はもうお歳だから次の参院選では長男に継がせるとか言われている。別に2世、3世議員は法律で禁止されているわけではないが、何の苦労もなく地盤、看板、鞄を引き継いで出てくるから国民の本当の願いなど知らないわけだ。安倍内閣のときのバンソウコウ大臣などはその典型だし、このところ続く首相や次期候補も世襲議員の名前が出るのにはウンザリする。まあそれはさておき、「二大政党」とか言われてどっちに転んでも、こういう道路族のような利権政治が続く限り本当の意味での国民の信頼を得る政治は望めない今日この頃だ。

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