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2008年5月18日 (日)

やっと届いた「ねんきん特別便」の確認顛末記

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いま、話題の年金問題。あの「出まかせ発言」が多いからあえて言えば、舛添チャランポラン大臣が年金加入者一人残らず送ると言った「ねんきん特別便」が先日やっと届いた。その顛末記である。わたし的には、妻がそういう関係の仕事に携わっていたから、私の年金を受給する際にもちゃーんと調べていて、「正確だよ」って言うから信じていた。おそらく今ほどに年金が問題になっていなかったから、それほどに意識的でなかったかも知れない。で、送られてきたわたしの「ねんきん特別便 年金記録のお知らせ」をあまり重視するつもりもなく拝見。そうしたら独身時代の記録でどうも「?」と思うところが一箇所あった。「お勤め先の名称または共済組合名等」の欄に全部で6項目あるのだが、一つだけ勤め先の名称がなくたんなる「厚生年金保険」とだけあって、「資格取得年月日」が昭和38年7月1日で「資格を失った年月日」が昭和39年6月25日とある。ほかは全部「○○商店」とか固有名刺があるのにここだけなぜ「厚生年金保険」だけで固有名刺がないのか。なるほど「見方」説明書を読むと「『厚生年金保険』・『船員保険』と書かれている場合は、お勤め先が登録されていない場合です」と書いてある。へえ、この当時はお勤め先の名称が登録されなくても「厚生年金保険」だけで通用したのか?なんて若干不審に思った。そのときの勤め先も覚えていたが、「お知らせ」ではそこでの加入月数は11ヶ月しかないことにひっかかったのである。そこで昭和40年5月から60歳の退職まで勤めた最後の「事業所」を訪問して、わたしの「履歴書」に匹敵するものを見せてもらった。なぜなら、今の歳になっての記憶はなかなか正確に戻れないからだ。ほんの4、5年のことなら正確に書いていると思い出したからである。案の定、履歴書では昭和36年2月からその事業所へ勤めているし、3年以上勤めたのははっきり記憶している。ところが保険加入機関は11ヶ月だ。だから28ヶ月分が不足していることが分かった。そこから過去への追撃が始まる。その事業所を仮にA社としよう。A社の当時の同僚Bさんと年賀状の交換が今も続いているので電話をした。するとBさんは「俺はあの当時からあちこち転々としていたので今も無年金なの」という意外な返事だった。ところが、「この前、A社にいたC君から、同じようにあの当時の年金について教えてくれと電話があったよ」というのだ。「じゃあ、Cさんに聞くわ。電話番号教えて」「向こうから電話かかってきただけで僕知らない。けど、○○のDさんと付き合いがあるから番号知っているのでは」という。DさんはA社の元社員ではないがCさんが加入しているある文化サークルの会員らしい。それでDさんに聞くと即座には分からなかったが数時間後にCさんの電話番号を調べて教えてくれた。そうしてやっと「やあ、何十年ぶりやろか、懐かしいなあ」なんて長電話になった。分かったのはCさんは私より先にA社に勤めていたのに年金の資格取得年月日はわたしと同じ昭和38年7月1日であった。それでCさんは「明日、社会保険事務所へ行くことになっている」ということだった。それが昨日のことである。夕方、社保事務所へ行った報告をくれた。「勤め先が登録されていない」と社保庁の記録にはなっているが、CさんはA社の名称と住所を告げると「その通りです。しかし保険料は納まっていない」と社保事務所が告げたこと、「不服があれば第三者委員会へ出します」とも言ったのでその手続きをしたことなどを話してくれた。社名も分かっているのに送付された記録ではなぜか伏せていることに不審を感じた。Cさんは「土曜日だが社保事務所は相談に応じており、順番が来るまで3時間余り待ったよ。土曜日でも大勢の相談者やった」とも言った。わたしは「Cさん幾つだったっけ」とぶしつけに聞く。「今年、後期高齢者になったよ」「オー!姥捨て山行きやんか」「そうよ、もうハラ立ってしょうないんよ」なんて会話まで長電話になったのでした。ところであの当時のA社は10人前後の事業所で資金繰りに四苦八苦していたから、ひょっとしたら年金加入も昭和38年当時からになったのかも知れないが、当時の経営者も死亡した。経理をしていた人もどこへ行ったか不明だし知るすべもない。まあ、「ダメモト」(ダメでモトモト)でわたしもCさんと同じく第三者委員会への提訴をやってみるか、なんて考えた次第である。まあ、失態を続ける社保庁のお陰で40数年ぶりの元同僚とお話が出来たのが幸いだったと感謝しておこう。イヤミかしら。(写真・全日本年金者組合HPから)

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