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2008年6月29日 (日)

1億以上の金でごまかしの新聞広告

昨日のことである。久しぶりに馴染みの喫茶店でコーヒーを頂いていたときである。別の席で新聞を読んでいた二人連れがうなるように言い出した。「舛添って、年金やら医療保険であんだけボロクソ言われてんのに、まだ本人はちゃんとやってる思うてんのやろか?」「なんで?」「この広告見てみい。大きなツラさげて臆面もなく写ってる」というような会話である。よくよく注目して聞いていると、昨日の新聞にデカデカと一ページ全面の厚生労働省の広告が掲載されたことについてしゃべっているのだ。わたしの見ていた新聞からも見つけた。「長寿医療制度について、改めてご説明させて下さい」と大きな見出し。右側に舛添大臣の大きな顔写真があり左側は知らない人。この広告のレイアウトはおそらく大手広告会社が主導したと思われるが、なんで今どき舛添大臣の顔なんや。もう不満がいっぱいで顔を見るのも辟易している人が日本中にあふれているやろに。こんな顔写真を見ると広告自体も誰も読んでもくれないやろにと同情した。そこでちょっと詳しく調べてみた。この広告は全国紙、ブロック紙、地方紙などあわせて73紙に掲載されたそうだ。費用は推定だが一億円以上は確実だろう。あーもったいない。財務大臣は口を開けば「金がない。金がない」とのたまうのに、厚労省は見たくもない顔写真を載せた広告に一億円以上だっせ。そこで仕方ないから中身も読んで思わず声をあげた。Q&A方式である。「なぜ75歳で区切る制度なの?」「75歳以上の方々は、病院にかかる機会が多く、医療費も多くなりがちです」というだけでなんの根拠もなく75歳で一律に差別することを正当化しているだけだ。つづいて「75歳以上の方々の医療については、税金で5割をカバーし、現役世代と高齢者の分担ルールを明確にし…」とあるが、「国庫負担の割合は07年度37.3%、今年度(08年)は35.4%。国庫負担は後期高齢者制度になって減っている」のが真相であり「5割」はまやかしである。さらに、「受けることができる医療はこれまでと変りません」という真っ赤なウソも平気で書いている。保険のきく医療に上限がつき、月に6000円(窓口負担600円)までで診療の回数や薬が制限され、かかりつけ医が一人に制限され、診療科のかけもちが困難になるなど貧しい医療しか受けられなくなることも隠している。広告の囲み記事では、「高齢者の方々の負担を減らすなどの改善策を実施します」として、「所得の低い方への配慮として」なんて謳っている。だが、共産党の小池参院議員の質問主意書への政府の答弁書によれば、国民健康保険から後期高齢者医療保険に移った人のうち、政府・与党の軽減策により、保険料負担が3月までの国保料よりも下がる人は約65万人で、後期高齢者医療制度の対象者(1300万人)の5%に過ぎないというのだ。昨日の広告には触れていないが、政府・与党は「見直し策」によって、「保険料9割軽減が実現」などと臆面もなく宣伝している。いかにも圧倒的多数が軽減されるかのようなごまかし宣伝を行っているのには驚く。1億円以上もの金をかけて新聞の一ページ全面をとって、さまざまなごまかし宣伝なんて許せるか。年金からの天引きも不評だったので、条件付だが「口座振替も可能になります」なんて広告では書いている。まるで厚労大臣が受給者に年金を振り込んでやっているとお思いなのか、「個人の年金から天引きする」と了解をとったことは一度もなく、それをお詫びする言葉もなしに「口座振替も可能にしてあげる」なんてのたまう神経。これが政府や国の役人がすることなんだからこの国の民は不幸である。

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2008年6月27日 (金)

205万匹の中国産ウナギの産地偽装ってひどい

去年から「食の安全」を揺るがすような事件が相次いでいるが、もう、完全に「なんでもありき」っていうのか、とてもコワーイ話っていうのが中国製ギョーザにつづいて、「今度は中国産ウナギの産地偽装」だ。大阪の水産物輸入販売会社「魚秀」というところである。何せ、その量的な単位からして違う。ウナギ1000匹や10000匹とかの単位ではなく「t」(トン)なのだからびっくりする。256t(トン)ものウナギの蒲焼っていったい何匹のことなんだ?びっくりするけど約2050000匹なんだって。これを「国産物」として、ウナギの産地で有名な「愛知県三河一色産」というニセのラベルまで張って偽装。販売業界の口を封じるための資金まで用意し、なにやら暴力団も絡むようなことまでやっているという報道まである。1月から準備をして販売したというから、おそらく偽装ウナギはものすごい数の人が食べたであろうと思う。1月以来からウナギを食べてことがあるかどうか思い起こすと、わたし的には高価なものだからまだ1回しか思い浮かばない。その一回がどこの産のものか確認もしていない。最近はスーパーなどで買い物をするときは「産地」については確認するし、特に冷凍物は「中国産」でないかどうかが分かれ目の一つだ。国内産であれば信頼して買い物籠に入れちゃう。それが産地を偽装するようなことでは、だれもどうしようもないよねえ。パッケージに張っている小さな紙切れしか頼りになるものはないのだから。「食」の問題まで「なんでもありき」では消費者はなにを信ずればいいのか迷惑千万な話だ。だから、こうした事件には法にもとづく厳罰主義で処分することと国の検査機能の強化が欠かせない。ほんとうかどうかわからないが、偽装ウナギは「中国産の例のギョーザ事件があって以後は中国産が売れなくなって、在庫をさばくため」という理由だが、それよりも前から組織的にやろうとしていたという説もある。たしかにあのギョーザ事件で中国産は売れなくなっているだろう。だが食の産地偽装なんて組織ぐるみとかで実行すると必ずバレルってことを経営者は考えないのか。岐阜県の食肉卸売り業者「丸明」の飛騨牛の偽装問題でも、最初テレビでは従業員が勝手にやったという意味のことをのたまっていたが、社長の指示を従業員のセイにするなんてことが通用すると思っているところに、その社長の最大の欠陥がある。大阪の船場吉兆の問題でも北海道のミートホープでも従業員からバレたわけだ。ミートホープなどは記者会見の最中に社長の息子から指摘されて真相解明に至ったのだ。従業員だからと言って社長の思いを組んでかばってくれるというほど人間の「良心」というのはそんなに軽く甘いもんじゃない。去年からほんとに記憶できないほど産地偽装や賞味・消費期限のごまかしなどなどキリがない。しかし、こうしたことはまだこれからも次々と浮かび上がって来るだろう。また、あの中国産ギョーザについては農薬混入が中国か日本かということもまだケリがついていないし、迫り来る食糧危機のなか、自給率39%の島国なんかは、他国が輸出を制限されたら大変なことになる。燃油高でイカ漁師さんは漁に出れば出るほど赤字になるからと2日間の休漁を行った。7月15日は20万隻の漁船がいっせい休漁するという。「食」の問題がいよいよ大変な島国となってきた今日この頃だ。

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2008年6月25日 (水)

消費税増税議論が姦しくなってきたけど…

 日ごろ優柔不断で決断力に乏しいリーダーが「決断の時だ」と言ったらどういう感じを受けるか?きっと誰しも「オッ!これは本気だ」ってなるよねえ。いやはや実はつい先日の17日に外国の通信社代表を相手に、日本国のリーダー、福田首相が消費税増税について「決断しなければいけないとても重要な時期だ」と明言したことは皆さんご承知の通り。これで「スワッ!えらいこっちゃ。原油が上がってガソリンが日々あがる。食料品も相つぎ上がる、後期高齢者医療保険など負担がどーんと増える、よりによってこんな時に消費税増税を決断するなんて、人間の血が通った者のなせる技か」なんて怒りを感じたのはわたしだけじゃああるまい。ところが23日になって「2,3年とか長い単位でもって考えたこと」なのだと言い訳した。もちろん、この秋の税制会改革での「決断」をやめたとする言葉はなかったが、一応、「2,3年」というスパーンを示した。「決断」と言って世論を伺ったら厳しい怒りが噴出したので、今度は「2、3年という意味だったんだ」と引いてみたり、本当は増税したいのだが、世論をながめて表現を変えるあたりは、「優柔不断」を地で行くものなのか。「外国の通信社だったから軽く言った」とかではなく、ともかく、福田首相にしたらこうして押したり引いたりして消費増税へのムードを作りたいのが本音だろう。秋の税制改革で消費税増税についても抜本的な議論を深め、早ければ来年の通常国会で増税法案を出したいというのが、「決断の時」という言葉になって思わず出たものにすぎないのだろう。だいたい、今の与党には財源問題を真剣に考える者はいない。「財源がない」となれば「消費税ありき」しか頭にないのだ。後期高齢者医療制度も「見直す」と言ったのはいいが彼らの頭脳には見直しても財源はどうするか頭が痛い。それで消費増税したいのだが、これを自公だけでいうのは選挙にとってきわめてコワイわけで、できれば民主党を取り込んでみんなでわたれば怖くない式でやりたい。だから今回の消費税発言について沈静化させようと必死であり、「国民が納得するような無駄を省き、必要な公共サービスはこういうものだと提示し…」なんてもっともぶって国民受けするよう躍起の発言をしている。ところで「社会保障費の財源としてなら消費税増税もやむをえない」というまじめな議論も結構ある。いわゆる「高福祉・高負担はいたしかたがない」という考えも自公などの宣伝のおかげで一定浸透している。これについて、消費税が創設されてこれまで20年間で消費税だけでも188兆円の税収だが、その間に企業の税金(法人3税)は159兆円も減少したことを知らない人が多い。これを話すと大抵の人はびっくりする。つまり、消費税は社会保障の財源ではなく、儲かっている大企業などの法人税のために迂回していたということだ。この20年間でも医療費の本人負担が2割から3割になったり、住民税の大増税や後期高齢者医療保険の負担増など国民向け改悪は何度もあった。一方で次々暴露される驚くべき国の無駄使いと軍事費やアメリカ様への思いやりなど納得できない予算がいっぱいある。諸外国並みに企業の法人税を元に戻し、無駄使いや軍事費とアメリカにくれてやる予算など、税の使い道を変えれば消費税増税なしでも後期高齢者医療費の負担増分などは軽く賄えるのである。与党はもちろん、民主党もこうした財源論は、企業から献金がもらえなくなるのが怖くて主張できない。だから、民主党が政権をとっても、真に国民が期待するほどにさほど中身は変らないと言っておこう。

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2008年6月23日 (月)

今トレンディーな政党は日本共産党?

 いわゆる「ねじれ国会」といわれる第169国会も終わって、政局は7月のサミットを経て、また8月ごろかから臨時国会が開会されるらしい。そういう最中にあって、わたし的にはこの6月に政局的に前向きな話が生まれたことを喜んでいる。その一つは昨日投開票があった東京の

狛江市

というところの市長選挙で、全国で市長では3人しかいない日本共産党員市長が、自公推薦や民主推薦候補に圧勝して4選を果たしたことは朗報であった。二つ目は2週間前になるが8日に行なわれた沖縄県議選でも共産党の議席がそれまでの3議席から5議席に躍進したことである。

狛江市

の市長選では3期勤めた現職市長であるとは言え、選挙戦の構図を見ると、自民・公明は前市議会議長を担いできたし、民主党は東京では一定の影響力のある「生活者ネットワーク」とともに、映画プロデューサーを擁立して、双方とも国会議員や都議会議員などをフル回転させて大掛かりなたたかいを展開してきたのだから、「豊かな狛江をつくる市民の会」推薦の現職市長陣営にとっては厳しい戦いであったはずだ。遠くの方からかたずをのんで結果を見守っていた。今日の新聞によれば現職の矢野ゆたか候補1万3396票、自民・公明推薦の前市議会議長だった候補は9727票、民主党、生活ネットが推した候補は、7173票という結果で、共産党と無党派が擁した候補が圧勝した。定数1の首長選挙で自公と民主、生活ネットに対し、共産という三つ巴の戦いでは、国政の勢力から見ても厳しい戦いだったろうと思う。そのことは沖縄県議選にも共通していただろう。沖縄県議選では共産党がプラス2で5議席。自民党は20議席からマイナス4の16議席、公明党は3議席のまま、社民党も増減なしの5議席維持、民主党は1から4議席に増え、社会大衆党は2減の2議席だった。自民・公明など県政与党は27議席から22議席となり16年ぶりに半数を割った。ここでも国政問題であるはずの後期高齢者医療制度に対する県民の怒りが噴出し地方政治でも大きな争点になっていた。それだけに国政選挙並みに民主党に向けた風が吹く傾向にあり、民主党の4議席はいずれもトップ当選だった。そういう流れのなかで持ちこたえて奮戦したのが共産党だったといえる。おそらく、どの党が伸びれば国会でも地方政治でも、自公の悪政へのいちばんの打撃になるかということを共産党はしっかり論戦でつらぬいたのだろう。今国会の終盤で民主党は十分に機が熟していないにもかかわらず参議院で福田首相への問責決議案を提出、可決はしたが首相に軽く往なされてしまうていたらくに終り、「問責決議をしたのだから」とその後の国会審議は自らボイコットした。後期高齢者医療制度廃止法案は野党4党で提出し衆議院へまわったのだから、衆議院でしっかり議論して自公を追い詰めるのかと思いきや、審議ボイコット。なんじゃあ、自分も名を連ねて出した法案さえも審議ボイコットなんて…。国会議員は議案を審議してナンボの仕事なのにねえ。口をひらけば「対決」「対決」という勇ましい民主党だが、やっていることは審議ボイコットなのだから、これでは「対決」にもならない。自公を喜ばしているだけ。こんなことをしていると最近の世論調査で支持率が自民を超えたという調査もあったが、それも幻に終わりかねない。野党なら野党らしくビッチリ徹底審議で自公を追い詰めてほしいものだが、所詮、根っ子は自公と相通じるところがるからだ。宇宙の軍事利用に道を開く宇宙基本法に賛成したり、政官の癒着をさらにひどくする国家公務員改革基本法にも自公とともに押し通すなど路線上は自公と同質・同類なところがあるからだ。それにひきかえ徹底審議を貫く共産党は光る。なかなかのモテモテぶりで、志位共産党委員長が登場しての「資本主義の限界か」を問うTV番組や、「資本主義を叱る」週刊誌特集、さらに国会での志位質問「派遣労働」はウルトラCなみにネットでモテモテとか。「独自路線で存在感、党勢は上げ潮 政局を動かす」という新聞特集。そして共産党員作家小林多喜二の昭和初期の作品「蟹工船」が、派遣労働の現代版として大フィーバーするという社会現象が起こっているのも我輩には勇気をもたらしてくれるのである。

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2008年6月22日 (日)

「檻のなか」(?)で暮らす農山村住民の想いは

先日紹介した2週間、山間の町での暮らしは、縁者の町議会議員選挙のお手伝いということもあるから、さまざまな方との対話もあったし、ビラをもっての訪問ということで足も使って、それこそ2軒しか住んでいない集落にも入った。それで、どこへ行っても共通している生活実態があった。それは人間が「檻の中で暮らしている」ということだった。山間地だからどこでもある程度の田畑を持っている。農業が見捨てられる政治のもとで農業では生計を維持できないとして後継者がなく、遊休地になった田畑もずいぶんある。それでもせめて自分の家庭の分くらいの米や野菜くらいは自給したいとがんばっている人も多い。ところが、近年、イノシシ、シカ、サルといった動物が水稲や野菜類を食べに人里に現れるようなった。本来の生息地の森林が人の手が入らず放置され、間伐もしないから、動物たちの食べる手ごろな高さで新芽が出ないとか、あるいは、一度人間が作ったおいしいものを食べたからそれをもとめてやってくるとか言われる。

さらには地球温暖化による森林破壊によるものだとか諸説がある。それで田や畑を電気が通っている柵を張り巡らしたり、トタンで囲ったりして鳥獣被害から防衛するのに必死である。家の玄関にまで電気柵を張っているところもあるから、わたしなど知らない者が訪問すると開け方も分からないから入れない場合もあった。電気だから死ぬことはないがかなりのショックを感じるので「感電注意」の札が目立つところにぶら下がっている。田畑のあるところはほとんどと言っていいくらい電気柵や囲いがされている。だから人間がその「檻」のなかで暮らして、外から餌を虎視眈々と狙っているのがイノシシ、シカ、サル様なのである。実のなる果物などを狙うカラスもいる。時にはハクビシンやアライグマもいるとかである。とは言ってもさすがに日中には現れない。奴らが人間様のものを狙いはじめてからは、パーンというニセ鉄砲の音を定期的に発生させる装置やら、花火やらいろいろ知恵比べをするが、なかなか学習能力もあり、一度「大丈夫」と学ぶとそれを繰り返すなど知恵を働かすからやっかいだ。一夜にして収穫直前の野菜などが一網打尽にやられたこともあるという。だから自治体も苦心しながら電気柵への補助をはじめ住民のために尽くしている。わたし的にも幼少はこうした山中で暮らしたが、こんな近くに人のいるところに奴らが現れるということはなかった。それだけに、日本の農業と農村を衰退させた政治の責任を問うとともに、農山村に住む住民の労苦に敬意を表したいと思った次第である。

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2008年6月20日 (金)

昨年の自殺数33093人で10年連続3万台

5月28日付の当ブログで、昨年の日本での自殺者数が32000人余で10年連続3万人突破という「推計」を書いた。そのときも書いたが、警察庁は毎年六月になると昨年の自殺者数のまとめを発表する。なぜ、年を越えて半年もかかるのか今でも疑問であるが、よくよく調査をしているのだろう。その点では厚生労働省のように後期高齢者医療制度になればどれだけの人が今よりも負担が増えるのかということさえ調査もしないで法律が実施されてからあたふた調査することと比べれば、警察庁はまだ「まし」ってことかもしれない。田舎暮らしをしている間にも財務省の官僚などが、残業で遅くなったらいつもお呼びのタクシーに来てもらって、車中で缶ビールを頂きながら帰り、タクシー代金は厚労省持ちということが発覚した。タクシー側も長距離の上得意客だから缶ビールくらいは知れたものだ。だけどそんなに遅くまでほんとに仕事をしているのか? だいたい、地方と違って東京のど真ん中にある霞ヶ関あたりは、夜遅くまで公共交通機関が動いているのに、その時間も越えてなにを残業しているのか不可解である。どこかで「ちょっといっぱい」して時間稼ぎしてから例のタクシー帰宅なんてないのか疑いたくなる。そんなことが実際あったとかというTVニュースもあったような気がする。あらまあ、横道へそれたけど、ともかく正確な昨年の自殺者数が発表された。33093人ということだ。10年連続で3万人超えだ。前年(06年)よりも938人、2.9%増であり、過去最悪だった2003年に次ぐ2番目の多さである。年齢的には60歳以上が12107人、30代が4767人と過去最悪である。自殺の原因や動機が特定されたのは70%。上位3位は「健康問題」63%、「経済・生活問題」が32%、「家庭問題」が16%。20代に限れば3位に「勤務問題」が入る。細分化では「うつ病」が6060人、「身体の病気」が5240人、借金等の「多重債務」が1973人である。簡単に3万人超すというが、その一つ一つにはどれだけの悩み、苦しみがあるだろうか。「死んじゃう」と思っても自ら実行するまでに、深い嘆き、悲しみ、涙があることだろうか。そしてどれだけ多くの関係者の涙があったことだろう。とりわけ高齢者と30歳代が過去最高というのはつらい。ここには相次ぐ医療費の負担増、後期高齢者医療制度や介護保険料などの負担増も無関係とはいえない。30歳代にとって、派遣など非正規労働者のすさまじい生活実態は生きる希望さえ持てない。生きていることが苦痛にさえなる時があることを昨夜の某テレビニュースで、自殺3万人突破関連で放送されていた。一昔前には交通事故死者数が大問題だったが、今では交通事故死の5倍にもなっているのが自殺である。世界第9位という自殺率、先進国のG8ではロシアに次いで多い。これらは単に自殺した人だけの問題ではなく、あきらかに社会のゆがみがあることははっきりしている。政治の責任でもある。ほんとうに人間らしく生きる権利さえも奪われた、まさに小林多喜二の昭和初期の小説、「蟹工船」的なドレイ労働のような派遣労働制度などが問題だ。悩める資本主義、限界を迎えた資本主義という感さえする今日この頃である。

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2008年6月19日 (木)

不可解な民主、社民、国民新の対応

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2週間ほど過疎の町で過ごしている間に、問題の後期高齢者医療制度の「廃止法案」が6日の参院本会で野党の賛成で可決して衆議院へまわった。だが与党は制度の「見直し」に固執して衆院での審議に応じようとしない。そしてこの大事なときに民主党、社民党、国民新党は11日に参院で福田首相への問責決議を可決して以降、審議拒否戦術をとってこちらも衆院で「廃止法案」の審議にも入ろうとしない。なんかわけのわからない態度をとっている。参院で「廃止法案」を提案したのは同党ら野党と共産党である。提案をしておき参院で可決し、いざ、衆院で審議しようとしたら提案者である野党3党が審議拒否に入るというのはどういうことじゃ。まったくわけわからん政党である。自ら提出した法案の審議をボイコットするということは、自公らに協力している無責任な態度である。「問責決議を可決したから審議は拒否」というのでは筋が通らない。それよりも衆院で廃止法案を堂々と審議し、法案の欠陥ぶりを徹底追及すること、もし与党の「見直し案」が出てもどうせ不十分なものに決まっている。だって「制度の根幹は変えない」という程度のチャチな「見直し」なのだから、欠陥法案には変わりない。そういう点を追及して討論するべきである。国会は審議の場である。仮に多数決で否決されることが分かっていても徹底討論で自公らの理不尽さを国民にさらすべきである。「審議拒否」なんてわけのわからんことをするところに、民主党を支持してもその政権取りに不安をもつ人々がいるのだ。つい最近も某紙では福田内閣支持率は22%で過去最低などとも報じられた。そういう内閣だから下手な審議拒否戦術とかではなくて、堂々と議論して解散せざるを得ないところまで追い込むことが先決だ。民主党は審議ボイコットしておきながら、岩手・宮城内陸地震などの審議には「緊急時」「人道上」からも応じるとしている。後期医療の問題も国民生活に密着した緊急の問題であるのにどういうわけなの?。また、民主、社民、国民新ら3党に会談を申し入れた共産党にたいし、「(後期医療制度の)廃止を実現するしかありません」としながらも、廃止法案の質疑を衆院でおこなうことは、「成立拒否の政府・与党の姿勢を是認することになりかね」ないとして、共産党が審議に参加するから「答弁と質疑の委任」を求めたことにも拒否した。衆院で審議拒否したら廃止法案は成立するのかねえ?審議拒否は自公の思う壺じゃないの?って言いたい。建設的で前向きに審議重視の共産党にたいし、その他の野党3党はまったく常識外れの対応だと指摘して置きたい。ここにはほんとうに後期高齢者医療制度の廃止を求めている政党なのか?ってさえ疑惑すら生じる。人気取りのためにそういうポーズにすぎないのでは?って思ったりしている今日この頃だ。(写真は本文に関係なく、昨報の古座川の支流、小川にある奇岩・巨岩のなかを流れる滝の拝)

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2008年6月18日 (水)

過疎の町で2週間暮らしました

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2週間ぶりのブログ更新である。いやはやド田舎で2週間暮らしていたから、まだいまだに頭の中が変である。街なかの暮らしに順応しないのである。コンビニはもちろん一軒もない。うっかり車やバイクのガソリンを切らしたりするとそれこそ大変である。10キロ、20キロと走って隣町で給油するのである。町内のもっとも奥地にGSが一軒ある。そこで給油をしたがなんとリッター181円であった。海岸線に出て本州最南端の隣町にあるセルフ給油所ではリッター173円であった。自民党の道路特定財源温存派、いわゆる道路族ボスがいる選挙区だけにガソリン料金の高さも世間の160円台を跳び越している。みんなヒーヒーと怒っている。「どこどこはいくらだった」とか言っているがそこまで行くのに何キロも走ることを考えるとサテ?…という気にもなる。

さて2週間も滞在した町は古座川町と言い、和歌山県南東部位置し、19.5km南北21.7km で、面積294.52 ㎢をしている。高さ100メートル、幅500メートルの一枚岩をはじめさまざまな奇岩で有名な古座川中央れ、大半集落川添いの狭小耕地にへばりつくように散在し、形成している。町面積96%が森林で、気候一般温暖多雨樹木育成しており、良質古座川材産地としてくからられています。古座川流域は、またかな観光資源にもまれており、清流古座川中心近年レクリエーションとして注目されています。一枚岩を眺める正面に喫茶&レストランがある。食卓のそばに感想を書くノートがあったので観光客の感想を読むと遠くは東京など県外からの人が多く、一様にして古座川の峡谷美と一枚岩(写真)のスケールの大きさに「びっくりした」り、「感動した」とか「来年も来るぞ」と書き残していた。この町の人口は約3400人で集落は46あり、そのうち半数近い22が「限界集落」といわれる人口の50%以上が65歳以上である。独居老人も400人以上いるし、高齢夫婦が多い。88歳のご主人が奥さんを車に乗せて10数キロも離れた病院へ送迎する姿にも出会った。車を運転できなければもう生活がなりたたないのだ。なんとなく心配になり車が見えなくなるまで目で送った。そんななかで後期高齢者医療制度に対する怒りは中途半端なものではなかった。「腐った法律を作った小泉らが平気な顔しているのがたまらなくハラが立つ」などとの会話にあちこちで出会った。山間地で農業や林業を駄目にしておいてそのうえ「年寄りいじめとは何事か」という声だ。自給のための少しの米や野菜を作りながら、地場産業として柚子、千両、しきみの生産などでほそぼそと暮らし年金の足しにしている人たちもいる。そんな山あいの町を訪れたのは町会議員選挙があって義弟が立候補しているから応援がてらに、田舎の素朴な住民の姿に触れたかったからだ。わずか二週間の間にも東京秋葉原の恐ろしい事件やら、岩手・宮城地震なども起こった。特に山間地に居ただけに地震については、もしこの町で起こったら、似たようなことになるのではなんて思ったりした。大勢の住民とともにお祭り騒ぎのような選挙戦はなかなか楽しかったし、当選もして良かったが疲れは今も残っている。

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2008年6月 4日 (水)

お知らせ

都合により6月16日頃まで、限界集落を訪問のため、ネットにつながりませんので更新できません。再開しましたらよろしくお願いします。

   編集長

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2008年6月 3日 (火)

訳のわからんハマコーのテレビCM

後期高齢者医療制度について、著名人らの批判談話が「週刊文春」六月五日号に載った。これがまた痛烈だ。「人生の有効期限と言われている気がしました」(作家の小林信彦氏=75歳)「後期高齢者という線引きはおかしい」(作家の瀬戸内寂聴氏=85歳)「収入の少ないお年寄りからさらに搾り取ろうとするなど、人間の尊厳を踏みにじっていますよ。年をとって卒寿、白寿とお祝いごとが重なっていくのに、早く死ねよといわんばかりです」(野中広務元官房長官=82歳)「『お前らはもう入らないんだ』とは本当に無礼」「親を見殺しにするのですから、姥(うば)捨て山より残酷ですよ。慈悲のかけらもありません」(佐々淳行元内閣安全保障室長=77歳)「別枠にするのは残酷です。これだけ批判が出ているのですからとりあえず白紙に戻したらどうでしょう」(作家上坂冬子氏=77歳)ETC…。作家をはじめ元自民党の重鎮から内閣のえらいさんまで無礼だの残酷だのというほどだ。野中さんなんて自民党参院議員の大物だった人だ。今日から日本で一番長寿県と言われる沖縄で県会議員選挙が行われている。その沖縄県にだけ自民党の後期高齢者医療制度のテレビCMが流されているとのこと。「自民党はおじいちゃん、おばあちゃんを大事にする政党なんだろ。だから制度を作ったんだろ。困ったことは直せばいい」「かわいい子どもたちのためにも頼むよ、自民党!」と流す。誰あろう、よりによって、あのハマコーこと浜田幸一元衆院議員(79)が叫ぶと言うのだからこりゃあ、コワーイよなあ。で、言っていることはといえば、怒っているのか、言い訳しているのかわからない。聞きようによっては「おじいちゃん、おばあちゃんを大事にする自民党が困った制度を作ったもんだ」と怒っているように聞こえる。それでなくても基地の町沖縄で米兵によってさんざんひどい目にあっているのに、そのうえ年寄りいじめを、ハマコー氏のCMでごまかすんですかねえ。ところでこんな不評な制度について舛添厚労相も今までさんざん軽率発言を繰り返してきたが、ここに来て西川京子厚労副大臣までが「メディアのミスリードがすごくある。メディアは理解したうえで報道したのか」なんて恥ずかしげもなく噛みついている。しかし、保険料のわずかの引き下げの手直しなんかいくらやってもそれは当面だけのこと、2025年に団塊の世代が75歳になるころには、今の保険料が倍になるシステムには変わりはない。厚労省の制度を作った担当者自身が、「医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者が自分の感覚で感じ取っていただくことにした」とあけすけに語っているのだ。厚労省もムダ使いをいっぱいしていながら、「医療費の痛みを感じ取って頂く」とはなんという言い草か。自分らがムダ使いしておきながら「痛みを感じ取れ」とは開いた口が塞がらない。そうだとしたら、いま言われているような保険料の割引なんかできないハズだ。割り引いたとしてもほんの最初の1、2年だけであとからどんどん上がってゆくというスンポウだ。それよりまずは廃止して、無数にある税のムダ使いにとことんメスを入れるだけで高齢者の保険料負担増分が軽く突破するのだ。マスゾエさん、チャランポラン発言よりそれを先にやって下さいよ。

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2008年6月 1日 (日)

対照的な老舗の閉店の仕方と自民党政治

いま、商都大阪の街で話題になっている2人の女将(おかみ)がいらっしゃる。一人は7月のはじめに店を畳むという道頓堀の食堂のあの方だ。柿木道子さんという「大阪名物くいだおれ」の会長さんだ。例の「くいだおれ太郎」の人形がいまや最高潮の人気の的。聞くところによると看板の人形は、銀行や経営のコンサルを仰いだときには、「商売の邪魔だからだから撤去せよ」と迫られたこともあったという。しかし、創業者の3つの遺言、①支店を出すな、②家族で経営せよ、③看板人形を大事にせよ…をとことん守り抜いて、それでも時代に波に押されて閉店する。これこそ「まさに惜しまれて去る」典型だ。いま一人は、政界、財界人などが足しげく通ったであろう高級料亭、「船場吉兆」の湯木佐和子社長である。すでに誰もがご承知のように、消費・賞味期限の偽りから始まって食品の産地偽装から最後は客の食べ残しの使い回しで、とうとうおじゃん!こちらも創業者は人間的にもとてもりっぱな御仁である。世襲の二代目にして涙、涙の閉店会見であった。「惜しまれて去る」閉店と世間に笑われながらの閉店とまさしく対照的である。「くいだおれ」は、空襲で焼け野が原になった大阪で復興めざして、庶民の食堂から始まって今では、割烹まで持つ店。片や船場吉兆は庶民には程遠い値段で、政・財界人とも関係の深い料亭とこれも対照的だ。さすがに政・財界人が行くような料亭だけあって、他人の残したものの使いまわしは「下座」の人に差し出したというから念が入っている。使い回しを頂いたのは政・財界人ではなく付き添いか呼ばれた人っていうことになる。わたし的な感覚であるが、この船場吉兆の姿が今の自民党にダブって見えて来る。小泉・安倍・福田さんといずれも二世議員の首相の元で、例の後期高齢者医療制度で高齢者いじめ、郵政民営化で国民サービス低下、道路特定財源温存で無駄な高速道路建設、ガソリンは大幅値上げで、道路は作っても走るガソリンを入れる金に汲々とする国民、天下り廃止ではなく官民の癒着を深める公務員制度「改革」、自衛隊の海外への恒久派遣法制定などなど、民意とかけ離れた政治で支持率低下に歯止めがかからない政治は、まるで船場吉兆の名門ゆえに「のれん」をカサにきたやり方と「瓜二つだ」な~んて思ったりした。長年の自民党の「のれん」も今ほど地に落ちているときはないのにまだ「のれん」は立派だと思っている。「そろそろ真摯な反省っていうものが必要じゃないの?」って忠告しておきましょう。アハハハ。

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