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2008年6月23日 (月)

今トレンディーな政党は日本共産党?

 いわゆる「ねじれ国会」といわれる第169国会も終わって、政局は7月のサミットを経て、また8月ごろかから臨時国会が開会されるらしい。そういう最中にあって、わたし的にはこの6月に政局的に前向きな話が生まれたことを喜んでいる。その一つは昨日投開票があった東京の

狛江市

というところの市長選挙で、全国で市長では3人しかいない日本共産党員市長が、自公推薦や民主推薦候補に圧勝して4選を果たしたことは朗報であった。二つ目は2週間前になるが8日に行なわれた沖縄県議選でも共産党の議席がそれまでの3議席から5議席に躍進したことである。

狛江市

の市長選では3期勤めた現職市長であるとは言え、選挙戦の構図を見ると、自民・公明は前市議会議長を担いできたし、民主党は東京では一定の影響力のある「生活者ネットワーク」とともに、映画プロデューサーを擁立して、双方とも国会議員や都議会議員などをフル回転させて大掛かりなたたかいを展開してきたのだから、「豊かな狛江をつくる市民の会」推薦の現職市長陣営にとっては厳しい戦いであったはずだ。遠くの方からかたずをのんで結果を見守っていた。今日の新聞によれば現職の矢野ゆたか候補1万3396票、自民・公明推薦の前市議会議長だった候補は9727票、民主党、生活ネットが推した候補は、7173票という結果で、共産党と無党派が擁した候補が圧勝した。定数1の首長選挙で自公と民主、生活ネットに対し、共産という三つ巴の戦いでは、国政の勢力から見ても厳しい戦いだったろうと思う。そのことは沖縄県議選にも共通していただろう。沖縄県議選では共産党がプラス2で5議席。自民党は20議席からマイナス4の16議席、公明党は3議席のまま、社民党も増減なしの5議席維持、民主党は1から4議席に増え、社会大衆党は2減の2議席だった。自民・公明など県政与党は27議席から22議席となり16年ぶりに半数を割った。ここでも国政問題であるはずの後期高齢者医療制度に対する県民の怒りが噴出し地方政治でも大きな争点になっていた。それだけに国政選挙並みに民主党に向けた風が吹く傾向にあり、民主党の4議席はいずれもトップ当選だった。そういう流れのなかで持ちこたえて奮戦したのが共産党だったといえる。おそらく、どの党が伸びれば国会でも地方政治でも、自公の悪政へのいちばんの打撃になるかということを共産党はしっかり論戦でつらぬいたのだろう。今国会の終盤で民主党は十分に機が熟していないにもかかわらず参議院で福田首相への問責決議案を提出、可決はしたが首相に軽く往なされてしまうていたらくに終り、「問責決議をしたのだから」とその後の国会審議は自らボイコットした。後期高齢者医療制度廃止法案は野党4党で提出し衆議院へまわったのだから、衆議院でしっかり議論して自公を追い詰めるのかと思いきや、審議ボイコット。なんじゃあ、自分も名を連ねて出した法案さえも審議ボイコットなんて…。国会議員は議案を審議してナンボの仕事なのにねえ。口をひらけば「対決」「対決」という勇ましい民主党だが、やっていることは審議ボイコットなのだから、これでは「対決」にもならない。自公を喜ばしているだけ。こんなことをしていると最近の世論調査で支持率が自民を超えたという調査もあったが、それも幻に終わりかねない。野党なら野党らしくビッチリ徹底審議で自公を追い詰めてほしいものだが、所詮、根っ子は自公と相通じるところがるからだ。宇宙の軍事利用に道を開く宇宙基本法に賛成したり、政官の癒着をさらにひどくする国家公務員改革基本法にも自公とともに押し通すなど路線上は自公と同質・同類なところがあるからだ。それにひきかえ徹底審議を貫く共産党は光る。なかなかのモテモテぶりで、志位共産党委員長が登場しての「資本主義の限界か」を問うTV番組や、「資本主義を叱る」週刊誌特集、さらに国会での志位質問「派遣労働」はウルトラCなみにネットでモテモテとか。「独自路線で存在感、党勢は上げ潮 政局を動かす」という新聞特集。そして共産党員作家小林多喜二の昭和初期の作品「蟹工船」が、派遣労働の現代版として大フィーバーするという社会現象が起こっているのも我輩には勇気をもたらしてくれるのである。

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