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2008年6月 3日 (火)

訳のわからんハマコーのテレビCM

後期高齢者医療制度について、著名人らの批判談話が「週刊文春」六月五日号に載った。これがまた痛烈だ。「人生の有効期限と言われている気がしました」(作家の小林信彦氏=75歳)「後期高齢者という線引きはおかしい」(作家の瀬戸内寂聴氏=85歳)「収入の少ないお年寄りからさらに搾り取ろうとするなど、人間の尊厳を踏みにじっていますよ。年をとって卒寿、白寿とお祝いごとが重なっていくのに、早く死ねよといわんばかりです」(野中広務元官房長官=82歳)「『お前らはもう入らないんだ』とは本当に無礼」「親を見殺しにするのですから、姥(うば)捨て山より残酷ですよ。慈悲のかけらもありません」(佐々淳行元内閣安全保障室長=77歳)「別枠にするのは残酷です。これだけ批判が出ているのですからとりあえず白紙に戻したらどうでしょう」(作家上坂冬子氏=77歳)ETC…。作家をはじめ元自民党の重鎮から内閣のえらいさんまで無礼だの残酷だのというほどだ。野中さんなんて自民党参院議員の大物だった人だ。今日から日本で一番長寿県と言われる沖縄で県会議員選挙が行われている。その沖縄県にだけ自民党の後期高齢者医療制度のテレビCMが流されているとのこと。「自民党はおじいちゃん、おばあちゃんを大事にする政党なんだろ。だから制度を作ったんだろ。困ったことは直せばいい」「かわいい子どもたちのためにも頼むよ、自民党!」と流す。誰あろう、よりによって、あのハマコーこと浜田幸一元衆院議員(79)が叫ぶと言うのだからこりゃあ、コワーイよなあ。で、言っていることはといえば、怒っているのか、言い訳しているのかわからない。聞きようによっては「おじいちゃん、おばあちゃんを大事にする自民党が困った制度を作ったもんだ」と怒っているように聞こえる。それでなくても基地の町沖縄で米兵によってさんざんひどい目にあっているのに、そのうえ年寄りいじめを、ハマコー氏のCMでごまかすんですかねえ。ところでこんな不評な制度について舛添厚労相も今までさんざん軽率発言を繰り返してきたが、ここに来て西川京子厚労副大臣までが「メディアのミスリードがすごくある。メディアは理解したうえで報道したのか」なんて恥ずかしげもなく噛みついている。しかし、保険料のわずかの引き下げの手直しなんかいくらやってもそれは当面だけのこと、2025年に団塊の世代が75歳になるころには、今の保険料が倍になるシステムには変わりはない。厚労省の制度を作った担当者自身が、「医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者が自分の感覚で感じ取っていただくことにした」とあけすけに語っているのだ。厚労省もムダ使いをいっぱいしていながら、「医療費の痛みを感じ取って頂く」とはなんという言い草か。自分らがムダ使いしておきながら「痛みを感じ取れ」とは開いた口が塞がらない。そうだとしたら、いま言われているような保険料の割引なんかできないハズだ。割り引いたとしてもほんの最初の1、2年だけであとからどんどん上がってゆくというスンポウだ。それよりまずは廃止して、無数にある税のムダ使いにとことんメスを入れるだけで高齢者の保険料負担増分が軽く突破するのだ。マスゾエさん、チャランポラン発言よりそれを先にやって下さいよ。

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