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2008年6月22日 (日)

「檻のなか」(?)で暮らす農山村住民の想いは

先日紹介した2週間、山間の町での暮らしは、縁者の町議会議員選挙のお手伝いということもあるから、さまざまな方との対話もあったし、ビラをもっての訪問ということで足も使って、それこそ2軒しか住んでいない集落にも入った。それで、どこへ行っても共通している生活実態があった。それは人間が「檻の中で暮らしている」ということだった。山間地だからどこでもある程度の田畑を持っている。農業が見捨てられる政治のもとで農業では生計を維持できないとして後継者がなく、遊休地になった田畑もずいぶんある。それでもせめて自分の家庭の分くらいの米や野菜くらいは自給したいとがんばっている人も多い。ところが、近年、イノシシ、シカ、サルといった動物が水稲や野菜類を食べに人里に現れるようなった。本来の生息地の森林が人の手が入らず放置され、間伐もしないから、動物たちの食べる手ごろな高さで新芽が出ないとか、あるいは、一度人間が作ったおいしいものを食べたからそれをもとめてやってくるとか言われる。

さらには地球温暖化による森林破壊によるものだとか諸説がある。それで田や畑を電気が通っている柵を張り巡らしたり、トタンで囲ったりして鳥獣被害から防衛するのに必死である。家の玄関にまで電気柵を張っているところもあるから、わたしなど知らない者が訪問すると開け方も分からないから入れない場合もあった。電気だから死ぬことはないがかなりのショックを感じるので「感電注意」の札が目立つところにぶら下がっている。田畑のあるところはほとんどと言っていいくらい電気柵や囲いがされている。だから人間がその「檻」のなかで暮らして、外から餌を虎視眈々と狙っているのがイノシシ、シカ、サル様なのである。実のなる果物などを狙うカラスもいる。時にはハクビシンやアライグマもいるとかである。とは言ってもさすがに日中には現れない。奴らが人間様のものを狙いはじめてからは、パーンというニセ鉄砲の音を定期的に発生させる装置やら、花火やらいろいろ知恵比べをするが、なかなか学習能力もあり、一度「大丈夫」と学ぶとそれを繰り返すなど知恵を働かすからやっかいだ。一夜にして収穫直前の野菜などが一網打尽にやられたこともあるという。だから自治体も苦心しながら電気柵への補助をはじめ住民のために尽くしている。わたし的にも幼少はこうした山中で暮らしたが、こんな近くに人のいるところに奴らが現れるということはなかった。それだけに、日本の農業と農村を衰退させた政治の責任を問うとともに、農山村に住む住民の労苦に敬意を表したいと思った次第である。

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