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2008年7月 6日 (日)

サミット主催国は3人に一人が非正規労働者という「先進」国

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 サミット、サミットで姦しい。テレビなんかの論調を見ていても、いまのサミットへの批判的傾向がかなりある。G8の国々の人口合計は全世界のわずか15%らしい。そういう国だけでいかにも世界の指導者みたいなツラができるのか。とりわけ、サブプライムローンの端を発したアメリカについて、世界の信用がガタ落ちしている。今の原油高騰も発端はサブプラからきている。そしてまたG8の首脳がそれぞれの自国での支持率がきわめて低い。アメリカのブッシュは歴代の中でも最悪で任期はもう半年余だ。ブラウン英首相は最近の選挙で与党、労働党が敗北続き。サルコジ仏大統領も内外政策のへの批判をうけ支持率が低下。ロシアのメドベージェフ大統領は言ってみれば、かいらい政権みたいなもので、国内にはプーチンという超実力者が首相で控えている。議長国日本の福田首相の支持率はもはやいうまでもない。これでは「世界の冠たる」指導者には程遠い。そういう人たちが貧困・飢餓問題や温暖化防止の環境問題、食糧危機や原油への投機マネー規制など深刻で重要な問題の打開策を期待するのは無理という声だ。なんでも今は世界の30カ国を超える国々で貧困や食料などをめぐって暴動が起こっているという。オリンピックを控える中国しかり、最近はモンゴルで選挙をめぐって流血事件、韓国ではアメリカのBSE牛肉の輸入問題をめぐって大規模な集会が連日行われている。イラク、イラン、ソマリア、セネガル、インドなどでも「文明の暴走」が起きている。日本では暴動には至っていないが、およそデモなどやったことがない漁民が休漁して大漁旗をかかげ燃油高に対する国の無策を批判するデモ行進が行われ、普通の市民も相次ぐ物価値上げは「節約も限界」と爆発寸前だ。加えて働くルールが規制緩和で破壊され、「非正規」労働者についての07年調査結果を総務省が発表。非正規労働者が労働者全体の35.5%に達し、過去最多となった。男性が19.9%(5人に一人)、女性が55.2%(2人に一人)である。20年前に比べて1.8倍に増えた。なかでも悲惨と言うか驚くべきことがある。それは、02年10月から07年9月の間で「はじめて就職」した人の43.8%がなんと「非正規」での就職だと言うことだ。1982年10月から1987年9月の時期はこうした人は13.5%だったから3倍以上に跳ね上がった。もちろん「はじめての就職」だから対象者のほとんどは若者だ。大企業などが若者の正規採用を絞って、非正規に置き換え安い給料で無権利なドレイのごときにこき使い、その一方で過去最高の利益を上げた企業が相次いだ。昭和4年に発表された小林多喜二の「蟹工船」というドレイ労働の小説が、いま一世を風靡するほどのブームになっている。この「はじめての就職」が非正規ということは、同調査では5年間も同じ非正規で働いている人が51.4%もいることから見ても、長期にわたって非正規になる可能性がきわめて高いことを表している。非正規の過半数は年収200万円以下である。人間にとって勤労というのは生活の根源であり、一番の尊厳ある行為でもある。それがまともな人間らしい尊厳のある勤労でなく、安月給、低賃金、長時間の奴隷的労働である非正規労働者が、1800万を超える。働く人の三人に一人がそういう実態にある……これが、主要先進国と言われ、今回サミット主催国の日本の姿である。悲しいじゃないですか福田康夫様。でも労働者だけじゃない、戦後日本を生き抜いてきた高齢者、75歳以上の高齢者には、「医療費を始末して下さい」と制限し、医療内容まで制限し言わば「病気になったらできるだけ早く死んでよ」と言わんばかりの医療保険制度を決めたのも日本だ。その国のリーダーが地球温暖化防止とか飢餓や食糧難の危機を打開する役割を果たせるのか。投機マネーであくどい儲けをする金余り人達を規制できるのか。さあ、明日からサミット。余り期待しないで注目しておこう。

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