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2008年8月 1日 (金)

総選挙向け「ごまかし改造内閣」

 優柔不断で決断力不足と評判の福田首相ではあるが、歴史的決断(?)で内閣改造に乗り出したとかでテレビがうるさい。前政権が放り出した内閣を首相だけすげかえて11ヶ月。その間、自分のカラーを出した内閣改造も出来ずズルズル11ヶ月もきた。自民党の強力な支持基盤である日本医師会など医療関係40団体でつくる国民医療推進協議会が7月24日に「地域医療崩壊阻止のための総決起大会」をひらき1200人が参加。「毎年、2200億円づつ社会保障費を削れば日本の医療は崩壊する」と撤廃をもとめて総決起したのだ。この集会には自民党国会議員が30人も参加していたという。国会議員30人もいる前で「社会保障費2200億円削減反対」と、言わば自民党批判の集いの場である。そして閣議で、来年も2200億円は削減すると決めた。その数時間前の閣議では「5つの安心プラン」というのをぶち上げておいて、片方で予算は削減すると相反することをしているのだからあきれる。安心プランと言っても財政措置もなければ数値目標もないのだから実行できるはずがない。そんななか、なぜ、内閣改造になったのか。洞爺湖サミットで大いに株をあげ支持率アップになるはずだったが、いっこうによくならない。そこへ与党の公明党あたりから「内閣改造したからと言って支持率が高くなるはずがない」などと口撃を始めた。このままでは来年の夏の東京都議選も衆議院選挙も大変なことになる。というので、それこそ政治生命をかけるつもりでやけっぱちで決断したのだろう。今日の昼頃のテレビニュースで党の幹事長には麻生太郎前幹事長が内定したという。そりゃあそうだろう。今の自民党のなかではなんだかんだ言っても一番人気は麻生氏だから、党の幹事長にすえて総選挙に望もうというハラだ。当の麻生氏は「自民党結党以来の危機的状況を受け、それに対してなにもしないでいいのか」と自問自答し、幹事長を引き受けた。拒否して敵対していればポスト福田を狙う麻生氏にしては損だと読んだのだろう。だが、麻生氏がいくら人気あると言ってもそれだけでは総選挙に勝てまい。自民党は、公明党はいつまでもついてくる「下駄の雪」のように思っている。公明は全国300の小選挙区で平均すれば1選挙区で2万の票を持つ。この票がなければ今の自民党は支持基盤が瓦解しているから勝てない。公明党は都議選前後に解散・総選挙を行うのは共倒れになると警戒し、年内解散・総選挙を要求している。だから単純な「下駄の雪」とはいかない。加えて自民党は、あいつぐ物価高や燃油対策などでまともなことは何もしないから農業界、漁業界でもまた、物価高で主婦層や女性層など支持基盤は揺らいでいる。郵政民営化で旧郵政を利用した集票機構も綻んでいる。こうした地方の実情の掌握に自民党はきわめて無頓着だ。「きびしい情勢だがなんとかなる」と内心は思っている人が多勢だ。自民党がころりんしょんと公明党・創価学会のいいなりになって票だけをもらうか、それとも「下駄の雪」と見て安住してしっぺ返しを食らうかである。そこらへんまで麻生幹事長で手が打てるか見ものだね。一方、公明党も元委員長の矢野絢也氏の告発問題もあって頭が痛いしそれだけ危機感もあり自民党の支持基盤へ圧力をかけ揺さぶるだろう。いずれにしても今次内閣改造は、国民が音を上げる物価高をはじめ、年金は崩壊するわ、介護も崩壊するわ、75歳以上は病院にもまともにかかれない医療制度になるわで大変。片や中央省庁に於ける官僚の居酒屋タクシーだの、公用車だけでも年間何百億も使うという無駄使い。アメリカ軍には湯水の如く金を注ぐ。大企業や大金持ちには次々と減税するが、庶民には増税ラッシュ。内閣改造では消費税増税派が入ったから大幅増税も確実だ。時間を追うごとに大臣入閣者がテロップで流れるが、国民の目線を何も感じない内閣になりそうだ。これでは福田さん。支持率はご祝儀相場程度しか上がらないだろう。どうして福田さんという人は国民の圧倒的多数の目線と違う目線なのか。ほんとに目が悪いんじゃないの?洞爺湖サミットでも「成功した」と繰り返すのは福田さんとブッシュだけで他の首脳は白けている。75歳以上を差別する医療制度を推進する舛添大臣は「よくやった」と留任させる目線など、今度の改造も選ばれた人とだけ「万々歳や」とエツにいると思うとゾッとするねえ。全く…これぞ選挙向けごまかし内閣だ。人が変っただけで中身はいっそう増税内閣となるだろう。

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