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2008年9月15日 (月)

セレブな総裁候補らは生活苦にあえぐ6割の庶民を理解できるか

Asou_nounai

きょうは敬老の日である。こういう祝日がある国というのはあんまり例がないらしい。何カ国あるのかは知らない。だが、日本では敗戦直後の兵庫県のある村で、高齢者に敬意を表するとともに、高齢者の知恵や人生経験を学ぼうと設けたのが始まりらしい。77歳は喜寿、88歳は米寿などと称し長寿を喜ぶことは日本の暖かい伝統でもある。だが、今年からは国によって「暖かく」はなく冷たくされることになる。75歳から「あなたは普通の人と違うんです。後期高齢者なのです」と差別されることになり、「長生きしたけりゃあ金を出せ」「金がないものは早く死ね」とばかりにまともな医療も受けられなくなったのだから「敬老」どころか、「冷老の日」か「姥捨て日」だ。だんだん医療から見捨てられる世代になるんだなあ。さて、厚生労働省が9日に発表した「国民生活基礎調査」というのがある。調査時期はH19年6月、7月であるからその後の激しい物価高と景気後退が表面化する前であることを留意しなければならない。今回は3年ごとに行なわれる大規模調査の年にあたり調査対象は全国約290万世帯というから、普通の世論調査と比べて相当精度が高く反映されるだろう。で、結果として大きい特徴は、生活が「大変苦しい」「やや苦しい」と答えた世帯は過去最高の57.2%。18歳未満の未婚者のいる世帯で63%、母子世帯では85%になったということだ。要するに過半数の世帯が「生活苦」にあるのだ。生活苦の原因はH18年の世帯あたりの平均所得は566万円(年収)で、17年に比べて3万円増だったが、ピークとなった平成6年の664万円に比べ、約100万円も減になっていることからして、所得の低迷が生活苦の原因だと厚労省も分析している。労働者の賃金は、小泉構造改革の労働法制の規制緩和によって、正社員に置き換えて非正規社員が急増し10年連続低下を続けている。H6年から100万円も少なくなっているのでは生活苦になるのは当然であり小泉改革の最悪の罪である。世帯構成は、単身を含む高齢者だけで構成する世帯は46%。高齢者・子・孫で構成する3世代世帯は18%で初めて2割を割り込んだ。3世代世帯の減少は脳卒中や認知症などの介護の姿も変えているという。介護する人とされる人が同居する世帯は60%と6年前と比べ11%も大幅に減った。介護の担い手が外部事業者や別居家族に移りつつあるということだ。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の比率も増え、介護が必要な90歳以上の人の7%は80歳以上の人に面倒を見てもらっている。「悩み」や「ストレス」について48%が「ある」と回答。なかでも25~34歳で53%。35~44歳で56%といわば働き盛りの世代で高い値となっているのも問題だ。いま、自民党の総裁選でやかましいが、つぎの総理になりたい人の口からはこうした社会をどう変えるのかという視点はさっぱり出てこない。なんでだろ?…。そりゃあ決まってる。12日に総務省が公表した07年分の政治資金収支報告書によれば、総裁候補たちは三ツ星レストランや六本木ヒルズの会員制クラブ、高級料亭で「勉強会」を開くような庶民感覚とかけ離れたセレブな生活者だからではないか。「大本命」の麻生氏はもっともセレブで「ミシュランガイド東京2008」で最高の三ツ星を獲得した東京銀座のすし店に4回通い、計317000円、カウンター中心の超高級店でとても政治の「勉強会」にあう雰囲気ではないという。六本木の有名焼肉店に二回で56万円、麹町の高級中華料理店で二回72万2000円とか、三ツ星フランス店や一つ星和食点などがある。神楽坂の高級日本料理店で4回計360万円と芸者がつく店で「勉強会」?も。ほかにも一夜にして332万円も払った店もある。麻生氏は06年度も「勉強会」などの名目で年間170回、3460万円も飲み食いに支出している。2日に1回高級店で飲み食いするような身分で、どうして6割近い国民の「生活苦」が理解できるか? その他石原氏も与謝野氏も麻生氏には及ばないが、三ツ星店や六本木ヒルズの会員制クラブや中華料理、ふぐ料理店などで似たようなことをしている。小池氏と石破氏は政治資金収支報告には5万円越す飲食代の記載はないらしい。こんなふざけた茶番劇の総裁選がテレビで花盛り。メディアが自民党の宣伝ばかりするのは全くおかしい。かつての「小泉劇場」の再現で自民党を応援し世論を誘導するのはやめろと言いたい。テレビは国民を政治オンチにするこわ~い武器である。

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