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2008年9月10日 (水)

汚染米の流通は農水省にも重大な責任あり

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 一国の総理が無責任極まる辞任の見本を見せると、この無責任ブームはあちこちで流行する。食べてはいけない毒に汚染された米を食用と偽って、酒造会社や米菓業界に売っていた大阪の三笠フーズという会社だ。テレビ画面に出てくるこの会社の社長見解はまるで無責任の見本である。いつ頃からやっていたのかと聞かれて初めは「1,2年前」としていたが、矛盾をつかれると「すみません、気が動転していて、よくわからない」とか言い逃れ、10年も前からやっていたという。「経営が厳しかったので」と格安の汚染米を大量に買占め、普通の食用米の値段で売るわけだから暴利をえるわけだ。工場の責任者ときたら逆切れして「事故米を売って何が悪い」と開き直る始末である。あきれてモノも言えない。ところがどっこい、農水省がらみで重大な疑惑も浮上している。農水省は汚染米については、工業用のりの製造などに限定していた。ところが今どき米でのりをつくる会社などはないというのだ。そのことをマスコミから聞かれた農水省はそういうことも知らなかったというが、知っていても知らんぷりをしているかもしれない。今朝のニュースでは驚くべきことに、三笠フーズはダミーののり製造会社を作ってそこを経由して汚染米を操作していたことや、農水省はここ5年で96回も三笠フーズに立ち入り検査したが見抜けなかったと言う。ナント情けない節穴検査というか、なれあい検査の無能ぶりなのか。そのうえで農水省自身が汚染米を保管している商社に「三笠フーズ」が大口得意先として紹介していたのだ。三笠フーズは農水省からも直接購入していたし、大口得意先として紹介するくらいなら、三笠フーズがどこへ転売しているのかぐらいはまじめに調査すれば分かったはず。ご存知のように農水省は就任する大臣が次々といずれもスネに傷持つ大臣だから、本業の農水行政はまともにしていなかったのだろうか。今回の件について「国民がやかましい」と愚弄発言した太田農水大臣は、「三笠フードに違約金を請求する」と言っているが、その前に農水省が外国米についてこれまでとってきた対応を率直に自己分析する必要があるんじゃないの? 根本的には日本産の米は余っているし外国米の需要はほとんどないから多額の保管料を払って倉庫に積んであるという。世界貿易機関(WHO)は15年前のウルグワイラウンド交渉で不当な協定により、ミニマムアクセス(MA=最低輸入量)として77万トンの外国米を押し付けてきたのである。そのうち保管中にカビ発生や基準値以上の残留農薬などで汚染された米を「事故米」とか「汚染米」と呼ばれている。世界全体では食糧危機で米不足なのに、米の輸入は必要ない日本は輸入を「義務」とするなんておかしいのだから毅然とWHOに主張するべきだ。米不足に悩む途上国に汚染していない外国米を回せばいいのだ。WHOに対する弱腰といい、長年の自民党政治によって農家に減反を押し付け日本農政を破壊し、食糧自給率が40%までに落ち込んでしまった。ウルグワイラウンド当時の政府は「仕方がない」とMA米の輸入を認め、倉庫で保管するうちにカビ発生や、基準以上の残留農薬など事故米、汚染米が生まれ、それが流通したのが今回の事件だ。政府はこうした責任を明らかにするべきだ。しかし農民の怒りがわからない自公内閣ではその責任さえ認めないだろうけどね。年金制度はズタズタにするわ、社会保障の自然増分2200億円はカットするわ、医療制度では老人を姥捨て山へ棄てるわ、その上日本の基幹産業である農業までぶっ壊すわ…長年の自民党政治ではもう未来が見えない。だが総裁選立候補者はこんな自民党の体たらくについて、なにも反省せずワアワアと耳障りのいいことばかりしゃべっているのはいかにも虚ろな今日この頃である。

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