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2008年11月15日 (土)

字も読み違えるけど給付金も読み違えた麻生首相

エエ~ッと本日はまことに愉快な日本国の麻生太郎首相の話でござる。まず前場(まえば)と致しまして、太郎様は頻繁(はんざつ)に漢字の読み間違いを得意としておりまして、その詳細(ようさい)は歴代総理の誰も踏襲(ふしゅう)したことがないほど未曾有(みぞゆう)のものでありまして……。な~んて意味が通じるかな?カッコ内の赤字は麻生首相の読み方だよ。懸命な読者諸氏は赤字のように読まないで正式にお読みくださいませ。頻繁、詳細、踏襲、未曾有についてはネット上で賑やかに論じられているようだが、「前場」はあまり知られていないようだ。株式用語で記者会見かなにかで語ったもので正確には「ぜんば」である。あるテレビ番組で「前場」を除く4語をパネルに大書して道ゆく人に「あなたはどう読みますか」って質問していた。満点は「詳細」で、あとの頻繁、踏襲、未曾有については結構間違っている方もあったと記憶している。それにしてもだ。日本の戦前・戦中の侵略や植民地支配を謝罪した日本政府の公式見解である「村山談話を踏襲する」いうべきところを「ふしゅう」とはいかがなものか。「ふしゅう」といえば聞いただけでは普通「腐臭」を思い浮かぶ。ひょっとして「村山談話」も腐臭(腐った臭い)していると本音で思っているのではないかと心配する。例の前航空幕僚長が「日本が侵略国家とは濡れ衣」などとい威丈高に叫んでいる折でもあり危惧する。また「はんざつ」は、「煩雑」を類推する。煩雑とは「わずらわしくてごたごたとすること」(広辞苑)であり、日中首脳の往来の多さにふれて発言しただけに、中国の首脳との会談などわずらわしいことなんて思ったりして本音が出たのではないかとこれも心配である。さて、そんな麻生さん、「景気浮揚の柱だ」と高らかに宣言した「定額給付金」ではあるが、政府部内では所得制限や給付方法などがまとまらなかったせいか、とうとう地方自治体に丸投げしてしまった。自分たちがまとめられなかったからと言って自治体が勝手にやれというのでは責任のなすりつけである。給付金ではなく「迷走金」という人さえいる。早速地方自治体からは批判が噴出している。13日の全国市長会でも「2兆円もの金をこういう形でばらまくが、このままどんどん進むと国が滅びる」「この政策はまちがいだと思う。白紙撤回し、新たな景気対策を考えるべきだ」という意見が飛び出している。一人12000円とか子どもや65歳以上は20000円とかで景気がよくなるのなら克服は簡単なことだ。3年後には消費税増税が待っているから、そのときのために貯金しておこうとか言う人もいる。二兆円といえば消費税の1%にも満たない。「バラマキ一瞬、増税一生」なのだから世論調査でも6割の国民は評価していない。麻生さん、字も読み違えるけど給付金効果も読み違えたようだ。そういうわけで地方自治体は所得制限を設けるかどうかとか、支給方式についても途方にくれている。昔の地域振興券のときの3倍、4倍の実務と、公布する宣伝費や通信費などで相当な持ち出しをしなければならないだろう。年度末で地方自治体も大忙しの時だからなおさら大変だ。それにしても消費税が仮に5%上がれば、平均して一人当たり年間6万円も負担が増える。それを一回だけのわずかな給付金でがまんしろとは騙しもいいところだ。いま一番必要なのは、雇用の安定をはかり、安心な社会保障制度を確立することだ。この給付金の言いだしっぺは公明党だから、メンツを立てて思いつきで「先に給付ありき」でやって、選挙で支持を頂こうという思惑から出発したものだから、四転五転と右往左往し、閣内でも意見がバラバラなのだ。消費税増税をやめ、大企業、大銀行、大資産家へのゆきすぎた減税を正し、政策の軸足を国民の生活を守る方向へ大転換することが重要である。

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