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2008年11月17日 (月)

金融の規制強化へ合意――金融サミット

G20首脳会議とかいうものがワシントンで開かれていた。この「G」とはどういう意味かよく知らないがグループのGなのかな?なんでも「G7」という先進7カ国に13カ国・地域を加えてG20というらしい。この20カ国でGDP(国内総生産)の合計は世界経済全体の8割強、人口で3分の2を占めるとのこと。だからまあ、この会議で合意された事項はほぼ全世界に影響するのだろう。で、今回の目的はなんや? 別名「金融サミット」と言われるから、アメリカ発の金融危機で世界中の国民に100年に一度とかの不況、不景気で迷惑を与えているから、それをどうするんやという対策の会合だった。有り余っている資金をさらに儲けようとサブプライムローンという「毒入り」証券を世界中にばらまき金融システムを滅茶苦茶にしたり、原油や穀物などの商品にまで投機して異常に価格高騰させ、ぼろ儲けしたあとそのツケを世界の人々におしつけ未曾有の金融危機。麻生首相がいう「歴史的意義があった」かどうかは今後の実行次第であるが、とりあえず、バクチ資本主義とかカジノ資本主義とか言われるその害悪を認めたことは確かであり、金融への規制強化へ踏み出すことで一致したことは前進面である。大統領としての余命いくばくのブッシュは、当初、金融機関への規制強化については「自由市場でないと経済活性化できない」と反対していたが、欧州や途上国、新興国からヘッジファンドやデタラメ評価をする格付け会社への規制強化などアメリカ批判が噴出したという。だからブッシュも妥協せざるをえなかった点は前進だ。また、アメリカや大国中心のIMF(国際通貨基金)などの国際金融機関にも新興国や途上国の声が反映されることも前進である。しかしアメリカの意向も反映して、ヘッジファンドについては規制策をうちだせなかった。1月にはオバマ大統領が就任しブッシュは、もう「バイバーイ」する過去の人なんだから大きな顔をされては困る。それでなくてもブッシュは世界中から「ノー」の人なのだから…。日本くらいだ。ブッシュときゃあ、きゃあワーワーと、キャッチボールや歌まで一緒に歌った小泉内閣など、ずう~と親密な関係でなんでも言うことを聞いてきたんだから。今回の会合は、改革を否定するアメリカ一辺倒の日本に対する意見でもあった。「金融サミット首脳宣言」のいくつかの一つに、各国は「財政の持続可能性を維持しつつ、即効的な内需刺激の財政施策を」というのがある。日本は外需に頼ってきたから外需産業はいま軒並みに苦戦している。即効的な内需のために二兆円の「定額給付金」をバラマくのだが、なにせ、三年後の増税という毒入りだからおいそれと個人消費=内需効果が即効的には生まれそうにない。上場企業での倒産、それにともなう労働者の首切り、中小企業は資金繰りに困り、銀行は貸し渋り、貸しはがしである。経済の6割を占める個人消費は停滞し、このところ完全に景気後退傾向に入った。金融サミットの結果を「歴史的成果」と吠えた麻生首相であるが、経済対策の柱とした「定額給付金」を打ち出したぐらいでは「歴史的成果」にはならない。それどころか、末期的内閣で早くも与党のなかからさえ「首相交代の動きが出て来るかもしれない」というささやきがあるというのだ。なんということだろう。

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