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2008年11月 7日 (金)

ますます問題が広がる前航空幕僚長の侵略美化論文

 航空自衛隊前航空幕僚長田母神俊雄氏の懸賞論文問題はますます大きな問題になってきた。ホテルチェーン・アパグループ主催の「真の近現代史観」懸賞論文に、応募した人の3分の1に当たる78人がなんと航空自衛隊員であったこと、そのうち63人が過去に田母神氏が指令を努めた航空自衛隊小松基地(石川県)の所属であること、空自の教育課が懸賞論文募集のあることを全国の各部隊に紹介していたことなどが判明した。懸賞論文を主催アパグループの代表、元谷外志雄氏の出身も石川県であり、小松基地友の会の会長だとホームページで述べ、いかにも日本を憂えるかのような「友の会」の目的などを告知している。また、元谷代表が主催する「日本を語るワインの会」が有力者などを集めて度重なる会合を開催しているが、そのなかで平成16年9月15日の「会」では、民主党の鳩山由紀夫氏夫妻が招待されている。同席者のなかにナント、ナントいま話題の田母神氏がご一緒なのである。写真でみれば7人である。某ブログによれば、出席者の話として、月刊誌「正論」編集長が司会役で話は主として田母神氏がやったらしく、中国、南京虐殺、核武装の話などが出たが、鳩山氏もたいそううなづいていたという。「ワインの会」平成17年10月12日には安倍晋三元首相を招いての会も行われ、元谷夫妻はじめ総勢は写真で見る限り8人だ。「ワインの会」によれば元谷代表は安倍氏の後援会「安晋会」の副会長となっている。安倍氏は5分の予定が1時間もおり、ワインを飲み料理も食べたとある。これらは「日本を語るワインの会」で検索すればすぐに見つけられるからお暇な方はぜひどうぞ。こうしてみるとアパグループが懸賞論文を募集したい関係もなんとなくわかる気がする。ワインの会に招待された田母神氏は安倍氏が首相になる1年前である。当時の肩書きは航空幕僚長ではなかった。空幕長への任命を最初に承認したのは安倍内閣であった。「美しい国」と標榜した裏で政府決定と違う見解を述べる軍隊の幹部と懸賞応募に仲間を組織的に動員するということは、極端に言えばクーデターにさえつながる危険さえ内包する。そういうことが福田内閣、麻生内閣にずるずると引き継がれてきた。田母神氏はすでに航空自衛隊の隊内誌「鵬友」でも03年から04年かけて同じように侵略戦争美化論を述べているのだ。こんな確信犯なのだから歴代内閣と大臣の任命責任が問われるのは当然だ。素早く火消しをしようと懲戒免職にもせず6000万円の退職金まで払うなんて許せないことである。大臣は「自主返納を」などというが、「それを認めると私の主張が間違っていたことになるから返納はしない」という田母神氏。どさくさまぎれに収めようとした政府の対応のまずさも見苦しい限りだ。田母神氏本人から「懲戒にあたるかどうか議論したい」と防衛省に伝えていたというのに、防衛省側は「必要ない」と判断した空気の読めない幹部たちだ。今からでも遅くないから断固として懲戒処分にするべきだ。

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