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2008年12月24日 (水)

世界第2位の経済大国でホームレスが急増

 今年もあと一週間で暮れる。この年末年始は「巣ごもり」の人が増えているという。不況であちこちへ遊びに行くと金を使うから、自分の家なり賃貸住宅の部屋を巣にしてこもる種族のことらしい。わたし的にもその「巣ごもり」を決め込んだ一人である。ちょっとでも動いたら支出が増えるからだ。それでもなぜか「初詣」の人出は昨年より多いという予想もある。たしかに近場の初詣スポットなら交通費くらいだから、なんとか来る年の多幸を「神頼み」しようという人が多いのかも知れない。でも「神」を信じないわたしとしては未だに「初詣」は行ったことがない。耳を澄ませばどこかから除夜の鐘の音が聞こえてくるから、大晦日はそれを初詣変わりにストーブの灯油を抑制するため布団で暖をとりながら「寝ごもり」する。しかし、「巣ごもり」できる「巣」があるから、まだ、ましかなあなんて慰める。だって、いろんな情報ではボランティア団体などによるホームレスへの炊き出しもさかんなようだ。しかし、その人数が今年は異常に多いらしい。ボランティア団体のサイトなどを見ても「例年は400人くらいだが、今年は一日で700人を越える日もある。米が足りない!」と悲鳴を上げている例もある。それもそのはず、この寒風吹きすさぶ年末にギロチンのように、容赦のない派遣切り、期間工切りが行われているからである。今朝のテレビでは1週間まえにクビだと言われたブラジル人女性二人がついに強盗を働いたことも報道されていた。しかし一方ではボランティア団体の涙の出るような炊き出しなどには頭が下がる。昨日は東京の池袋駅、新宿東口、渋谷駅南口で、全国労働組合総連合、新日本婦人の会、全国商工団体連合会、全日本民主医療機関連合会など多くの労組、市民団体が共同で「緊急街頭相談」をおにぎりとブタ汁の炊き出し付で行ったそうだ。テレビにも映ったし今日の「しんぶん赤旗」が詳報している。10月に職を失いホームレスになった53歳男性は「翌日に相談者と一緒にハローワークに行く」と喜んだ。42歳の男性も「食べるものがないのでありがたい。明日、ハローワークに行く」と語る。「12月、仕事は5日間だけ。所持金は1000円。もうネットカフェにも泊まれません。4キロ離れた友人のところへ歩いて行く」という41歳の男性は派遣やら日雇いでしのいできたらしいが、「弁護士さんのアドバイスで生活保護申請に行く」そうだ。2年の契約でアルバイトに就いた24歳女性は2ヶ月で解雇。相談で「解雇予告手当が請求できる」ことを知り要求するという。この街頭相談会の主催者は今後全国で行うよう呼びかけるそうだ。こうした機敏な相談会や各種ボランティア団体の炊き出しなどが行われたり、地方の行政も仕事の確保や当座の住み家のあっせんに乗り出している。トンマなのは国政である。二つのバカデカイ政党が、口先では「緊急対策」を叫びながら、その扱いをめぐって意地のつっぱりあいで、「緊急」どころか、ノロマな姿勢で正月あけの5日から国会で審議するという。日本人にとって正月とは、例えウサギ小屋のような小さな「巣」でもいいから家族が集まって談笑する特別の意味合いをもつ。だが、その正月直前にギロチン大企業は無慈悲にもクビさえ切ったら「あとは野となれ山となれ」である。膨大な隠し利益を溜め込んでいてもだ。トヨタはここにきて来年3月期決算は1500億円赤字だと宣伝し始めた。そうだとしてもトヨタは9月末で13兆8000億円の溜め込みがあるのだからその1%強だ。「筋肉質で柔軟な体質に変えて行く」(渡辺社長)とさらなるコスト削減をはかる口ぶりだ。筋肉質隆々なのに民が滅びようが、ホームレスになろうが「そんなの関係ねえ」というのだろう。これが世界に誇る大企業の姿であり、他の大企業も「右へならえ」する。世界第2位という日本経済がこのまま進めば「民が滅びて国滅ぶ」図式になりかねない。ドイツでは操業を短縮して派遣労働者の雇用を守り、収入が減る分の一部を連邦雇用庁が補償するという報道もある。へえ~日本のノロマ対策とは大ちがいだわねえ。

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