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2009年1月22日 (木)

「平和の友人」(オバマ氏)なら実行してほしいこと

 氷点下7度という気温のなかでよくもまあ集まったものだと驚く、アメリカのオバマ大統領の就任式であった。誰がどのように数えたのか知らないが200万人以上とかの人出は、2万人の抗議のなかの就任式だったと言われるブッシュ前大統領のそれとは大違いである。ブッシュは米国と同盟国の利益に反抗するものは力で対決するとして、軍事力優先で彩られたが、オバマ氏は協調を押し出し、「時代は変わった」と「変化」を訴えた。そのあたりがこれだけ大勢の歓迎となったのだろう。米メディアの調査ではオバマ支持率は79%に上るという。どこかの目下の同盟国で20%割れした支持率の首相はたぶん心中は羨ましかったにちがいない。それでもその首相は「国民の潜在力を引き出す手法も同じ。世界1位、2位の経済大国が一緒に手を組んでやっていけると確信した」な~んてエラそうに強がったのがケッサクである。オバマ氏は米国型経済がガタガタになり、世界の信用も失いつつあるなかで、「(市場は)監視がなければ抑制がきかなくなる」と言い、従来型の金持ち優遇政策を批判したり、新自由主義的な経済政策を一応批判する立場を強調した。アメリカ一国で世界の頂点に立っているのだという覇権主義を貫いてきたブッシュ前政権と違って、世界との関係を変えるとして「さらなる努力と国際協力・理解を必要とする新たな脅威に立ち向かうことができる」と、イラクからの米軍撤退や、アフガニスタンの平和、核軍縮、地球温暖化などの課題への対処まで述べた。「米国は平和で尊厳ある未来を求めるすべての国の友人であり、もう一度、指導力を発揮する用意があることを知ってほしい」とも述べた。よし、徳とこの言葉を脳裏に深く留めておこう。では、日本も「平和の友人」ですな…。だとしたら、米軍のグアム島移転費用の3兆円もの負担や、日本の自衛隊を米軍の補完機関として扱い海外派兵などに強要しないでほしい。また、日本国憲法について、07年の「第二次アーミーテージ報告」で、憲法9条改憲と派兵恒久法を求めたことなども撤回して欲しい。日本の憲法で、戦争を放棄し、戦力不保持まで決めているのに、これまでの米国政権は、我が物顔に、勝手に「憲法変えろ」とか、「海外派兵しろ」とかいう権利はないはずだ。そればかりか膨大な米軍基地を置き、米兵の殺人や強盗に悩まされ、日本の金で年間二千数百億円もの「思いやり予算」まで日本国民にお礼の一言もなく使ってきた。これって「平和の友人」がすることではないはずだ。さらにアメリカ発の紙切れ同然の「不良証券」を掴まされ、投資ファンドに弄ばれ、そのおかげで日本も米国に負けないほどの大不況の真っ只中にある。むろん、これらは100%米国の責任ではなく、そういう米国の押し付けに対して、日本政府が「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」と応じてきたことにも責任があるのはいうまでもない。今の政権はそういう立場だからいくら国民が声を上げても聞く耳は持たないが、将来、米国にも対等・平等でモノをいう政権にチェンジする時代もくるかも知れない。だが、それまでにも、オバマ氏が「時代が変わった」「平和の友人」だというのであれば、その証として日本の内政にまで干渉するようなことはやめてほしいと願うものだ。オバマ政権のこれからを注目しょう。

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