明日で消費税20年、集めた213兆円どこへ消えた?
今年も早いもので明日はもう4月1日。我が家の庭…じゃなかった、徒歩2分程の川面に写る桜並木も6部咲きかな。まだ満開じゃない。夜にはぼんぼりや提灯にも灯が入って何百メートルかにわたって彩を告げる。4月1日と言えば20年前の4月から消費税が列島騒然のなか実施された。1989年4月からまず3%で始まった。8年後の1997年に5%になった。そして自民・公明政権は、先日の09年度予算と関連法を強行した。09年度税制「改正」関連法では、消費税増税を2011年からもくろんでいる。ちゃ~んと消費税増税とセットで法人実効税率の「引き下げ」も「検討する」となっている。導入時も5%になったときも表向きの口実は「福祉のため」だった。今度はやはり同じようにまたまた「社会保障のため」なのだって。では口実だった「福祉」はよくなったか。75歳以上は病気になったら「どうせ早かれ遅かれ末期なのだから」と高度な医療は必要ないという後期高齢者医療制度が導入されたのは昨年4月だった。今年4月からは介護保険の「要介護」の判断基準の認定方法が変えられ、状態が今と変わらないのに、要介護度を引き下げられ、必要な介護サービスが受けられなくなる。たとえば「移乗」や「移動」が「自分ではまったくできない人」、要するに寝たきりの人は「全介助」だった。今度は「重度の寝たきりで移乗・移動の機会がない人は、介助がないとして自立」と認定され、要介護度が大幅に引き下げられ、サービスが減らされる。同じことが障害者「自立」支援法だって「自立」の名の下にどんどん自己負担が増やされてきた。高齢化に伴う社会保障関係費の毎年の自然増分2200億円は抑えられ、医療、年金、介護、生活保護などで改悪に次ぐ改悪が繰り返されてきたのだ。「福祉のため」として消費税が導入されて丸20年でこのような有様である。いったいこの20年でどれだけの消費税が取られ、どこへ消えたのか、何に使われたのか見きわめなければならない。消費税は収入の少ない人ほど税率が高く、食料品にもかかるから否応なくどんな低所得者でも負担しなければならない。いわば庶民いじめ重税なのである。それがこの20年で吸い上げた額はなんと213兆円にもなる。どこへ消えたか。同じ20年間で法人3税(法人税、法人住民税、法人事業税)は182兆円も減ったのである。自然に減ったのではなく国が決めた「減税」が相次いだのである。消費税が導入された89年に始まって、90年、98年、99年に法人税引き下げを実施。企業のための研究開発減税の抜本的拡充が2003年で06年にさらに温存、そして大株主のための証券優遇税制を延長に次ぐ延長である。向こう3年間の延長も決まっている。あらゆる名目で法人3税の減税が実施されてきた。結局、庶民から吸い上げた消費税のうち85%は法人3税の減収額の穴埋めに回ったのである。これらは日本経団連(会長は御手洗富士夫キャノン会長)の強い要求なのである。自動車、電機、情報機器など大企業は、悪辣な人間使い捨ての「派遣切り」だけでなく、庶民から吸い上げた消費税によって、法人税を諸外国などよりはるかに低い率にしてもらって、大企業だけでも230兆円もの内部留保を溜め込んだ「税食い虫」だと言える。まったく馬鹿馬鹿しい話である。自民党はお礼として大企業から献金を貰い、公明党は機関紙の広告でウハウハなのも馬鹿らしいし、民主党が政権とったとしてもその暁には4年後から消費税増を言っている。この党も献金がほしいからだ。だってあの代表は隠れ蓑による巨額の献金疑惑がでている通りである。だから彼らにすれば税収といえば頭には消費税しか浮かばないのである。行過ぎた法人税減税を元に戻し、アメリカのための思いやりや、軍事費の見直し、無駄な公共事業の廃止などを真剣に考えれば消費税増税しなくとも成り立つのである。馬鹿らしい鬱憤は総選挙ではらそう。
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