大企業・ゼネコン・大金持ちがウハウハの補正予算
総額13兆9千億という補正予算としては過去最大規模のバラマキが昨日成立した。規模は最大だがそのバラマキは財界が大喜びする大企業と大金持ちへのバラマキ、庶民は冷遇という最悪の内容である。13.9兆円といえば赤ちゃんも含めて国民一人あたりでは約11万円になる。「最大の目玉」なんてテレビが報道する「エコカー」に、「省エネ家電」への買い替え促進。「やれ地デジ対応テレビを買え」「冷蔵庫を買え」「エアコンも」と姦しい。だがエコカーは13年以上使用した車との買い替えが対象であり、13年経過しない車ではエコポイントの対象にならない。我が家では30万で買った中古車が動き、テレビや冷蔵庫、エアコンは買い換えなくとも立派に稼動している。この不況期に買い換える余力がないから一人11万円のバラマキなのに、わたし的には1円も回ってこない。これも結局は自動車、電機業界からの要望を受けたものに過ぎない。この補正を組むに当たって、「お~い、過去最大規模の予算を組むから、各省庁はほしいものを言うて来い」と号令をかけ、各省庁はこの時とばかりに今まで言いにくかったことや凍結していたものを要求したと疑いたくなる。だから117億円もかけて作る「国営マンガ喫茶」(仮称・メディア芸術総合センター)みたいな箱物もあれば、10年間凍結されていた1メートル1億円もする東京外環道の前倒し着工など、ゼネコンが大喜びするだけの史上最大の超ムダ使い。また研究開発減税と称する減税も、その9割が資本金10億円以上の大企業だけで中小企業にはない。だから失業・首切り推進本部である経団連の御手洗会長は「非常に強力な経済対策だ」と言えば、森田副会長も「経済界の要望を幅広く取り入れてもらっており、改めて感謝申し上げたい」などと喜色満面だ。ほかにも大金持ちの贈与税軽減措置もある。まるで大企業・ゼネコン・大金持ちだけがウハウハのバラマキだ。チラッと庶民向けに出したのが「子育て応援手当て」だが、対象は3歳から5歳までの子どもがいる家庭だけ。それも1回こっきりの36000円だ。少子化で子どもが少ない中のさらに年齢制限まで設けるとは、いかにも悪知恵の働く政府・官僚による巧妙さであるが「目玉だ、目玉だ」と言う。その一方では4月から生活保護のひとり親家庭の母子加算が撤廃された。その予算はわずか200億円なのに…。あのパフォーマンス男の舛添厚労相は「母子加算は廃止されても平均的な生活はできる」とのたまう。「舛添大臣よ、あんたが2ヶ月でもいいからその金額で子ども二人抱えて生活して見ろよ」と言いたい。同じ昨日の政府の経済統計では、完全失業率は5年ぶりに5%台に復活、有効求人倍率は0.46倍と過去最低。すなわち職を求める人の半分以下の求人しかないということ。4月の家計調査では、前年同月比1,3%減の14ヶ月連続マイナスと個人消費の低迷が続く。一方で自動車など輸出大企業では在庫調整が進み、生産が回復傾向になっている。しかし、生産が回復しても新しく雇用しないで労働時間を長くすることで対応する。大量解雇しながら生産が上向いても新規雇用しないという身勝手な大企業の姿が見える。その上に今回の補正予算による大企業へのバラマキも始まる。財界に甘く庶民に冷たい仕打ちのあげく、補正予算は約11兆円が借金だからそのツケが消費税大幅増税で跳ね返ってくる。片や政界ではその増税に反対の論陣を張る共産党などの少数政党締め出しを狙って、自民・民主の「出来レース」で国会議員の定数削減を競い合っている(昨日詳報)。そして自分たちは財界から違法だろうが合法だろうが莫大な献金をもらい、ヌクヌクと堕落政治を続ける。庶民の目線や民意は無視し、二大政党の安定をはかろうとするだけだ。迫り来る総選挙は自(公)民と対決する第3極の日本共産党がどれだけ前進するかどうかが焦点となろう。自民VS民主なんて構図はエセ対決であって、深層を覆い隠すコップのなかの争いである。
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