« 都議選告示、東京の福祉切捨てにびっくり仰天の連続 | トップページ | メディアたるもの、ことの真相は正確に報道せよ »

2009年7月 6日 (月)

拝啓NHK様、実態を正確に分析して報道を

 公正で正確な事実を報道するはずのNHKが事実を見ない報道をするのは許せない。それも影響が軽微な事であれば別だが、こと、選挙報道という国民の審判を仰ぐ問題となればことは重大である。3日の東京都議選告示日の夜の「ニュース7」や「ニュースウオッチ9」の報道で、都議会の与野党配置をボードで示し、都議選のみどころを伝えた。「与党の自民、公明が過半数を維持するか」、「都議会で第1党の自民党がその地位を維持できるか、民主党が躍進し、第1党になるか」と「与野党逆転なるか」がおこるかどうかと報道した。つまり民主党を「野党」にしていることである。まともに「この4年間の都議会全体のことをよく調べた上で報道しているのか」と言いたい。石原都政が4年間で提案した1149件の議案に対し民主党は1141件、率にして実に99.3%は賛成しているのが民主党だ。そんな「野党」はどこにあるだろう。首都東京で高齢者福祉を10年で全国最下位にしたのも、「新銀行東京」に1000億円ポイ捨てしたのも、東京だけが30人学級を実施していないのも、3つの公立小児病院を潰すというのも、1メートル1億円もする道路づくりをするのも、豪華な海外旅行するのもみんな自公はもちろん、民主党も賛成しているのである。07年予算以外のすべての予算にも賛成、07年も決算には賛成である。そんな政党が「野党」だなんて野党支持者が聞くと、いったいNHKは何を基準にしているのか、目はどこを向いているのかと伺いたいものである。れっきとした「自公民与党」である。100歩譲ってもせいぜい「準与党」というのが正解だろう。まあ、こうした傾向は民放でも新聞でも良くありがちなことではあるが、NHKは受信料で成り立つ放送局なのだから、金を払ってまで歪曲報道を視聴させるのはたまらない。新聞なら納得いかなければ購読を中止できるが、NHKはさっさと受信料を引き落とされる。そんな視聴者に「民主党は野党だった」と認識させるのは止めろと言いたい。ほかのことで例えば国会の法案では民主党が合意したら、共産党は反対していても「与野党合意」なんてまとめてしまう報道もあり、共産党の主張は何も触れないこともある。今のような民主党と一緒にされたら他の野党支持者はきわめて不快なのである。どんなに小さくてもその議会に議席があるかぎり、すべての政党の態度を正確に報道するのが「正確と公正」(新聞論理綱領)である。NHKには「正しいことばの普及につとめる」という番組基準があるそうだが、それならなおさらである。いまや、民放や新聞業界は経営事態が大変な折にあるなかで、NHKだけは法によって決められた受信料という豊富な資金力で、取材力も豊かなのなだからいっそう自戒して事実の報道に努めるべきである。もちろん、民放や新聞もそうあるべきだ。メディアあげて「自民か民主か」という宣伝ではなく、すべての政党を公平に扱うようにするのが報道機関の使命である。

|

« 都議選告示、東京の福祉切捨てにびっくり仰天の連続 | トップページ | メディアたるもの、ことの真相は正確に報道せよ »