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2009年10月24日 (土)

鳩山首相はオバマ大統領に「基地は要らない」と主張せよ

 最近のニュースを見るにつけ支持率の高い鳩山内閣であるが、期待したほどにことが運んでいない。いい面では生活保護世帯の母子加算復活ぐらいで、後期高齢者医療制度は「廃止」と公約したのに4年以内に新しい制度と引き換えだとか、扶養控除廃止で500万人に増税を押し付ける「子ども手当」実施とかがある。そしていま、沖縄への新基地設置をめぐってアメリカの恫喝まがいの要求にたいし鳩山政権閣僚の不協和音というか、きっぱりと「基地はいらない」と言えない態度にイライラする。これはそもそもアメリカの戦後直後の侵略的態度からいっこうに変わっていない。先日、やってきたゲーツ国防長官の言い分、「あの態度はなんだ」と言いたい。多分、オバマ氏来日に備えた寝技の打ち合わせで来たのだろう。オバマ政権になって核兵器廃絶とかアメリカ一国による支配の排除などカッコつけて世界から拍手を受けたり、ノーベル平和賞受賞やらと華々しいのは良いけれど、ゲーツの対応からすれば、オバマ氏はこと日本に関しては旧態依然として、不平等条約である日米軍事時同盟をタテにして、日本を目下の同盟者…いや、まるで植民地でもあるかのように振舞うのであろうか。未だに日本の領土に自衛隊と共同使用できるものを含めて百箇所前後もの基地を置きその面積たるや東京23区の半分以上、うち75%は沖縄に集中し、米兵による殺人や婦女暴行、強盗など件数はこれまで20万件とも言われる。しかもそんな米軍に年間2千数百億円もの「思いやり予算」まで贈呈する。沖縄県では県土面積の10%以上が米軍基地として好き放題に使いまくり、本土のあちこちにも基地を置く。そんな国がほかにあるか!?…それなのにゲーツは「新基地の建設が実現しなければ米海兵隊のグアム移転も基地返還もない」などと、ド厚かましく威丈高に恫喝している。これではオバマ大統領が一方では「核廃絶・平和」、片や「日本での基地拡大」と二枚舌を使っているに等しいじゃん。こんどのノーベル「平和」賞を選んだ委員会でも満場一致でなかったらしいがそれは当然だ。これじゃノーベル「平和」賞もメンツ丸つぶれだ。まるで日本列島をアメリカ合衆国の51番目の州だとでも思っているのだろう。まあ、そういうふうに従属扱い、目下扱いにされたのも長年の自民党政権のお陰である。「日本をアメリカに守ってもらう」のだと。守るどころか日本の基地からイラクやアフガンへ爆撃機などが飛び立つ殴り込み部隊の基地にしてしまった。地理的にも沖縄は米軍にとって手放せない位置にあるからだ。そうしたことがバレないように彼らはアメリカと「密約」までつくって核兵器を搭載した艦船などが自由に日本に寄港していたことまで判明した。そんな時に政権交代したのだから、新政権も少しはアメリカとも対等にモノをいうのかと思いきや、恫喝まがいのゲーツにへっぴり腰なのである。いま鳩山政権は95兆円もの来年度予算の概算要求を3兆円ほど縮減するのにワイワイガヤガヤしているが、だったら真っ先に切るべきはアメリカが要求する理屈も権利もない「思いやり予算」をゼロにするべきだ。しかし、新政権の誰からも「思いやり」の「お」の字も出てこない不甲斐なさである。社民党の福島党首、テレビでは他党代表の発言を遮ってでもおしゃべりする御仁だから沖縄新基地に反対ならこれらのことを閣議で発言しているのだろうか。いま沖縄では基地の騒音被害やヘリなどの墜落事故の恐怖、美しい自然の破壊に対して、沖縄県内での基地のたらいまわしはゴメンだという世論が圧倒的なのだ。先般の総選挙でも沖縄県では新基地、県内移設容認派の自民も公明も当選ゼロになり、昨年の県議選でも県内移設反対派が過半数になった。これが沖縄県民の民意なのだ。オバマ大統領が来日の際に、「核廃絶、軍縮をいうなら、アメリカによって被爆した国、そのうえ米軍基地に悩む日本のことを一番先に考えよ」と言ってほしいものだ。そして「新基地は要らない」とはっきり言うべきだ。与党3党は「沖縄県民の負担軽減の観点から、在日米軍基地のあり方も見直す」と合意しているのだから…。

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