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2009年10月28日 (水)

民主中心の政権はダッチロール状況?

 昨日から注目の臨時国会が始まった。長~い鳩山首相の所信表明演説はなにやら抽象的な美辞麗句調でもっぱらオバマ大統領の「チェンジ」を真似た感もある。しかし、「チェンジ」に見合う具体策はまるで見えてこない。演説では「何より人の命を大切にし、国民の生活を守る政治」と言い、総選挙の結果は「弱い立場の人々、少数の人々の視点をおろそかにしてきた政治と行政に対する痛烈な批判」だと指摘した。まさにその通りである。だったら民主党のマニフェストにもかかげ、昨年は民主党はじめ旧野党4党で一致した後期高齢者医療制度の即時廃止については「廃止にむけて新たな制度の検討を進める」と事実上の先送りを表明した。ちょっと約束が違うじゃあないか。「新たな制度」というからにはまだ何年もかかる。どうして「元に戻す」という単純なことを言えないのかガッカリした。俺たち高齢者は待てないのだ。もうすぐ70歳を迎えるのに元の老人保健法では窓口負担は1割になるのに2割負担させられる。75歳以上の人は保険料は2年ごとに見直され、じゃんじゃん上がる。すでに来年の見直しでは10%アップなんて試算した話もある。いったん元に戻して新制度はじっくり考えればいいのに…。失業者や生活困窮者への支援とか、新卒・未就職者への対策などで「緊急雇用対策」も言ったけれど、雇用を破壊し失業者を大量に作り出す元凶となった労働者派遣法の見直しこそ必要なのに最後まで出ずじまい。やっぱり経団連が猛烈に反対しているから怖くて言えなかったのだろう。また、来月にはオバマ大統領が来日するというのに、「緊密かつ対等な日米同盟」が外交の基盤であるとして、沖縄への新基地移設問題についてどうするのか。沖縄県民の圧倒的な世論は沖縄での基地のたらいまわしは反対」なのにその対応については具体策なし。アメリカには「対等」にモノが言えないらしい。大体、この問題では防衛大臣は沖縄県内での新基地を容認するようなことを言うと、外務大臣は嘉手納基地と統合する案をしゃべったり、どだい、内閣のなかでさえ意思統一がとれていない。与党3党の連立合意では「日米地位協定の改定の提起や米軍再編・在日米軍基地のあり方の見直し」とあったが、それよりもかなり後退した中身である。飛行機に例えればまるで右に左にダッチロールしているようなものである。八ツ場ダムでも担当大臣がきめ細かな説明もなく「中止」と言って、地元から反撃され「再検証」に修正したり、郵政では西川社長をクビにしたのはともかく、後任にはなんと元官僚の実力者をすえ、副社長にも元官僚を二人も送り込み、選挙中に大声で訴えていた「脱官僚」のスローガンは早くも消えた。郵政をどのように見直すのかビジョンも見えない。こうして各大臣が思い思いに公言し、その尻拭いに首相が務めているという構図にしか見えない。閣僚会議は連日行なっているはずなのになにを議論しているのか分からす、みっともないことこの上ない。日航じゃないけれどダッチロールしている日本丸はどこへ飛んでいくのか。「自公政治にさようなら」と民主党になだれをうって投票した国民は、「政権交代したから終わり」であとは「民主党に任せた」とあぐらを組んでいたら危険だ。今からスタートなのだからしっかりと政治に目を向け行動して行かないと無責任だ。寄り合い所帯の民主党は、もともと小泉改革のような弱肉強食の新自由主義を競い合っていたこともある党ゆえに、民主党に投票した有権者はしっかり監視し見極めることが必要だろう。

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