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2009年11月 5日 (木)

鳩山内閣は普天間基地閉鎖へ本気で米と交渉するべき

 昨日の衆議院予算委員会は与野党の「白熱した議論」が展開されたと言うようなテレビニュース。なんだ?「白熱」したというのは開会冒頭に、予算委の傍聴に民主党新人議員が大勢着ていることに対し、自民党と民主党が開会時間が来ても子どもの喧嘩みたいなことを繰り返し、会議がはじまらない様子を「白熱」とテレビ報道陣は見るらしい。論戦の中身も各質問者のなかのごく一部と首相の答弁あわせて1分か2分以内で報じるだけ。まあ、NHKは生中継しているけど民放はそれで済むのか? そんな論戦のなかでテレビ的にはほとんど取り上げなかったが、非常に圧巻だったのはやっぱり日本共産党の質問だ。笠井亮議員の質問は、沖縄の米海兵隊普天間基地の無条件撤去・国外移設へ向けて「本腰を入れた対米交渉」をするよう要求した。笠井氏は冒頭に普天間基地がいかに「市民の命と安全を日夜脅かしているか」を上空からの写真をパネルにし基地と隣り合わせのなかで、◆宜野湾市のど真ん中で全長2800メートルの滑走路など25%の面積を占め、◆米軍ヘリが住宅地の上空で低空飛行し、年間の推定離発着回数は4万5千回以上、◆04年には沖縄国際大学へのヘリ墜落発生をあげ、「世界に例を見ない危険な基地は猶予なしになくさねばならない。県民の総意だ」と紹介。だから民主党も普天間基地の「県外・国外移設」を公約として掲げた。笠井氏は民主党のマニフェストの文言の紹介や、選挙中の民放テレビ討論番組で共産党の志位委員長の質問に対し鳩山代表が「県外・国外が望ましい」と答えたことを確認すると、鳩山首相は「選挙で申し上げた言葉は重い」と応じた。ところが10月下旬に来日したゲーツ米国防長官に「名護市辺野古へ新基地建設だ」と恫喝的に一喝されてから、岡田外相は「嘉手納基地への統合」を言い出し、北沢防衛相は「辺野古での建設容認」など担当大臣がいずれも選挙公約に反したことを述べる矛盾点について笠井氏は鳩山首相の見解を求めた。首相は「(移転を)見直している最中なので(公約の)範囲内だ」と。しゃしゃり出てきた岡田外相は「公約と選挙中の発言はイコールではない。(笠井氏は)混同している」などと、とんでもないことを言い出したからビックリだ。笠井氏に「選挙で言ったことは公約でないのか。有権者は何を頼りに候補者と政党を選ぶのか」と厳しく戒めたのは言うまでもない。そのうえで笠井氏は嘉手納基地への統合案は地元の町議会含めて町あげての反対であり、辺野古での新基地は、国の環境アセスメントの手続きがでたらめであり、事故を多発して性能が疑われている垂直離着陸機MV22オスプレイが新基地の主力となり、沖縄の負担軽減どころか基地の拡大強化になると米軍再編の欺瞞性を明らかにした。普天間の即時閉鎖を目指して米国と真剣に交渉を迫った。そもそも嘉手納基地統合を唱える岡田外相は、05年8月の外国特派員協会の講演で、「普天間基地の県外、国外への移設実現をめざし政治生命をかけて交渉したい」との決意を述べたことを笠井氏が指摘。「政治生命かけて正面から交渉するのが外相の役割ではないか」と追及されて、外相「当時と今日では状況が変わっている」といかにも軽い“政治生命”ぶりを披露。とにかく、この外相は、「日米安保条約は必要と考えるわが党と(共産党の)見解の相違だ」「安保そのもので共産党と基本的な見解がちがう」とか、「見解の違い」を何度も言うのは、自公政権当時でも答弁の仕様がなくなって困った時に良く使う手法であった。当然ながら見解の違いはあっても、どうしたら沖縄県民の切なる願いに答えられるかという議論をしているときに人の意見を聞かない態度である。沖縄県民の願いは一番最近の世論調査で「基地は県外か国外へ」が69.7%、嘉手納基地統合案に「反対」が71.8%、辺野古沿岸建設案に「反対」が67.0%であり、取りうる道は普天間基地の即時無条件廃止しかないわけだ。沖縄に居座る米軍はそもそも日本を守る部隊ではなく、アジア全域への出撃拠点基地としてアメリカは手放さないだけなのだ。そんな勝手な米軍に膨大な予算までつけて土地まで占領する権利はないはずだ。そのうえ米兵による殺人や婦女暴行、強盗までやられても対等の立場で交渉もできない事態が続いてきて、やっと政権交代したというのに、民主党政権もやはりへっぴり腰か…。それにしても外相の「見解がちがう」と気色ばんで、自公政権並みの答弁しかできない浅はかさがやけに目立ったなあ。(笠井質問はYOU TUBO「日本共産党MOVIEチャンネル」で動画配信中)

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