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2010年1月11日 (月)

さあ、出て来たぞ民主党の消費税増税論

 2010年ももう年頭気分なんてほぼなくなり、街も人々も平常に戻っている感がする今日この頃である。政局を報道するメディアでは鳩山政権の人気度が続落する報道だ。今朝も某テレビで世論調査の結果を報じていた。発足時の80%から53%へ、わずか4ヶ月半ばで27%の下落だって。まあ、最初の100日間は新婚旅行気分のご祝儀とかで「期待」をかけて見ていたのだろうから減るのは時間の問題とは思っていたが、なかなかスピーディな下落振りではある。民主党のなかで「実力があるのは誰か」と聞けば、当然だが小沢氏が80何%で鳩山さんは10%との答え。だが、当の小沢氏は「なんで俺のあら捜しばかりやるんだ」と不機嫌である。それも無理ない。年末年始をはさんでいくつも塊になってきている「カネ問題」なのに説明責任を果たさないからだ。西松マネーの偽装献金⇒陸山会とやらの土地購入に関する疑惑⇒そしてかつて率いていた新生党、自由党が解散したときの残金をめぐる怪も噴出している。政党の実力者がカネに関わってこれほど次々浮上するのもめずらしい。機嫌を悪くする前に説明責任を果たしたらどうだ。民主党の長老である渡部恒三元衆院副議長に言わせれば「政治家がお金に困って土地を売ったという話は随分聞いてきたが、政治資金で土地を買ったという話は生まれてはじめて聞く」そうだ。テレビに登場してのたまうのだから本当なのだろう。しかし、鳩山さんの母からの巨額の献金が何に使われたのかという問題も、小沢氏の数々の疑惑も当人たちにはちっぽけな問題であり、「説明責任」なんて言葉はあの人たちの頭脳にないだろう。そんなことをやってるうちに支持率はあのKYぶりナンバーワンだった麻生さん並になるのもそう遠くなさそう。

ところで先日、各政党の党首にインタビューするテレビ番組があった。民主党を代表して登場したのは菅直人副総理で財務大臣になったばかりだが、やっぱりというか、とんでもないことをついに言い始めた。消費税増税議論である。総選挙で民主党は「4年間は消費税を上げない」と明確に約束していたが、菅氏は「この一年は徹底的に財政を見直す。その上で必要な議論は消費税であろうとやっていく」「議論することはだめだとは言っていない」「逆立ちしても無駄が出なくなったときに、福祉のためになんらかの財源が必要なのかと言う議論だ」と語った。そうらごらん。消費税を議論するときはまるで法で決まっているかのように「福祉のためだ」とまくら言葉が必ずついてくる。いつの世になってもこの言葉で修飾するのだからいやになっちゃう。また、仙谷由人国家戦略・行政刷新担当大臣も別の場所で「社会保障を維持するためには消費税の議論は避けて通れない」とぶったらしい。福祉だの社会保障だのと理屈をつけながら消費税を創設したときも、3%から5%に上げたときもやはり同じ理屈だった。そして消費税が始まって21年、累計で213兆円にもなった。その間大企業などの法人3税の相次ぐ減税、証券優遇税制や研究開発減税などの大幅減税で減った財源は182兆円なのだ。9割方は法人税等の減収の穴埋めにまわされたのである。だから企業全体で400兆円の内部留保があり、そのうち二百兆円は資本金10億以上の大企業でホクホクだ。ここにこそ最大の「埋蔵金」がある。法人税を元に戻せば増税は必要でないのに、「福祉だ」「社会保障だ」と理屈をつけるのは辟易するねえ。菅氏が口火を切って言い出した増税論議は仙谷氏もすぐ飛びつくなど、民主党も自民党とそっくりの消費税増税派になってきたようだ。というよりも来年度予算案のように44兆円も借金で賄うやり方で、軍事費や法人税減税の見直しに手を触れられない民主党では行き着く先は消費増税しかないのである。

 

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