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2010年2月 3日 (水)

大相撲も政界ツートップも非常識なことが多すぎる

 大相撲界の常識と政界与党の常識がともに問われている。この国の普通の人の常識から見ればあの世界の人たちは非常識ということになる。いまどき「国技」と言われるスポーツで文科省が管轄しなければならない大相撲で、理事を選ぶ選挙がこれまでは「選挙」とは縁もゆかりもない立会人が投票箱の目の前に座り、誤字がないかとか「検閲」していたというのである。それが今回は文科省からの指摘で、投票用紙は候補者名が列記され候補者欄の上に○をする方式にした。立会人の場所も遠い位置になり投票用紙も二つ折りで投票するという方式になった。これまでは候補者が定員いっぱいで無投票が多かったそうであるが、もし選挙になれば立会人が監視する仕組みだったのだ。この民主主義の世の中でなんという不正な選挙で一門の予定候補が理事に当選する仕組みだった。それが今回の貴乃花親方の立候補で一石を投じてやっと本来の選挙制度になったというのだ。そういうこともあって一門の激しい締め付けを破って貴乃花が当選した。そこまでは良かった。しかし、いわゆる造反票をめぐって落選した立浪一門では会合を開き「造反者は誰だ、手を上げろ!」と詰めたらしい。結局、安治川親方(元前頭・光法)が名乗り出て、一門を裏切ったとして退職するという。まるで江戸時代のような構図ではないか。これが「国技」のやることか。国技という言い方はとっとと返還するべきだ。理事選だけではない。朝青龍の問題もどうやら「たいそうなことではないようだ」などともみ消しに懸命のようである。そもそも本場所の最中に明け方の四時頃まで酒を食らい泥酔したことだけでも横綱の品格が疑われる大問題なのに、そのうえ真相はともあれ暴力事件があったのは事実なのだから、除名か解雇が相当だ。そういう点でも相撲界の常識は国民からは「非常識」の世界である。

 もう一つ、非常識は政界だ。この間何人かの普通のオバちゃん、オイやんと話をしたが、やれ12億円だとか、4億円だとかの鳩山・小沢疑惑の金額が入り乱れて間違っている方もなかにはいるが、要するに「母から毎月1500万円も貰って『知らなかった』なんて話は誰が信じるかヨウ」「4億ものカネの出し入れは秘書がやったから『知らなかった』なんて阿呆が通じるかア!」「ああいう方が与党のツートップやで。あんなのが政治をやっているのでは、わがら庶民のことらわかるはずがないわ」「ほんまに民主党はもうちっと(少し)ましかと思ったけどがっかりしたわ」というのが平均的な会話であった。まさしくその通りである。首相の鳩山施政方針演説に対する議論でも、首相は自らの虚偽献金疑惑はわびたものの訂正や真相報告は「秘書の公判が終ってから」としか言わず、小沢問題は施政方針演説ではひと言も触れず国民を馬鹿にした。共産党の志位氏は、小沢問題でのゼネコン側の証言など引き合いに出し、「ここには公共事業という国民の税金で行なわれる事業を食い物にしたと言う、それが刑事訴追の対象となるかいかんにかかわらず、決して看過することはできない政治的道義に関わる疑惑が提起されている。総理はその認識があるか」と質す。しかし鳩山首相には認識にあらず。「検察捜査の途上にある」「捜査による事実の解明を見守る」などというだけ。検察など捜査当局による刑事責任の追及と、国会での政治的道義的責任とは別の問題なのに鳩山首相にはその自覚の欠片もない。これでは自公政権時代といささかも変わらない態度である。自公と同じと言えば、志位氏が経済危機から国民の暮らしを守る問題で、大企業の巨額の内部留保を雇用と中小企業に還元する政策転換を求めた。その答弁が傑作である。曰く「企業の内部留保は、企業の存続、長期的な発展、あるいは中長期的な雇用の創出などを実現していく上で、重要なものだ」と述べたが、ナントこれは昨年の国会で麻生太郎首相が行なった答弁と一語一句同じ答弁だった。おそらく答弁書を書いた官僚は麻生氏時代と同一人物なのではないか。ほかの問題でも医療費の窓口負担問題でも高額療養費に摩り替える答弁や、普天間基地の「抑止力」発言にしろ、自公政権と同じ答弁であったのには驚きというより、これが自公政権ともども民主党の「常識」であり、いよいよ時代遅れの甚だしい「自公民時代」と感じる今日この頃である。

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