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2010年3月18日 (木)

またまた米兵による「当て逃げ」事件だ

 またまた、米兵による車での当て逃げ事件だ。よりによって普天間基地の移設先候補地の一つ、名護市辺野古の国道329号線だという。3月16日午後10時55分頃、日本人父子ら三人が乗った軽乗用車が後から来た米軍車両に当てられ、父親は首の捻挫、長男(10)も顔面を打撲、次男(2)は額を4針も縫う負傷だという。しかも車は逃走、現場から12キロも離れたところでガードレールに衝突してエンジンがかかったまま放置され、近くにいた米海軍第1工兵大隊所属の女の下士官(25)を拘束したと在沖米海軍広報部が発表。女は「酒を飲み運転していた」と話していると言う。しかし、日米地位協定という屈辱の特例で身柄は日本の警察に渡されていない。いつもこうなのだ。昨年11月の沖縄、読谷村での米兵によるひき逃げ死亡事件でも未解決のままだ。沖縄だけではない。警察庁によれば米軍基地のある地域で米軍関係の交通事故発生件数は昨年1月から10月末の10ヶ月間で248件にのぼると言う。日本にある米軍基地の75%を占める沖縄では日常茶飯事なのだ。つい先日の11日にも沖縄うるま市で病院の敷地内に2台のトレーラーが侵入しガードレールをぶっ壊して逃げた。警備員の証言で米軍関係の車両だった。「救急患者の搬送に支障をきたす」と病院当局もカンカンだ。沖縄では「Yナンバーにご用心」と言われているらしい。「Yナンバー」とは米軍のナンバーだ。特に若者の運転は荒っぽく、無保険で走る奴もいる。「事故相手が無保険だった」という例とか、「事故後に帰国して連絡とれない」などと併せて日本人は泣き寝入りだろう。今回の当て逃げ事件で平野博文官房長官は「極めて残念な事故だ。米軍の関係者であるならば厳重に申し入れをしなければならない」と述べたらしいが、本気で申し入れる気があるのか。普天間基地問題でも沖縄県内のたらいまわしばかりで、「撤去」の「て」の字も言えないほどアメリカオンリーなのに信じられない。飲酒の上で当て逃げということは日本の法律では厳罰にあたるが、それを適用されない日米地位協定を厳重に見直すことも含めてしっかり言えと言いたい。交通関係ではまだある。米軍の公務による車両が高速道路は無料にされているのを良いことに、米兵がレジャーで私的に使う車両でも無料にしている膨大な額について、会計検査院が外務省へ適切に改善せよとさえ言っているのに放置している外務省。どうしてこんなにアメリカに弱いのか。アア、英語が出来ればホワイトハウスに抗議の一つでもしてやりたいのだが…。にもかかわらず米国高官や在日米大使の「どう喝」する態度にも腹が立つ。今回の飲酒当て逃げ事件で新聞報道では名護市長は「またかと言う感じだ。読谷村(ひき逃げ事件)も解決していないなかで事件が起き、綱紀粛正が出来ているのかを疑う」と語った。辺野古の住民の一人は、「米軍は特別扱いで逃げるのを当然だと思い、罪の意識がない。沖縄を『植民地』だと思っている。日米地位協定を変え、日本の法に従わせない限り、事件・事故はなくならない」との声を寄せている。これこそまさに痛切な沖縄の声だ。平野官房長官が誰にどんな内容で厳重に申し入れたのか…その続報を見たいものである。メディアももっと沖縄の虐げられた実態と日本政府の対米への屈辱的対応について批判的に捉えて報道するべきだ。

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