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2010年3月28日 (日)

もはや統治能力なくした鳩山内閣

 鳩山内閣はもはや統治能力を失ったようである。「政治とカネ」問題で民主党トップ二人の説明責任を果たすことなく、その後起きた違法団体献金疑惑の北海道5区選出の小林千代美衆院議員に対してもなんの指導も処分もなく本人任せにしたままで、まったく自浄能力のなさを浮き彫りにした。さらに国家公安委員長の恥ずかしいスキャンダル、そして今、郵政改革をめぐっては亀井大臣と各閣僚の不協和音が騒然。どのような改革をめざすのかと言う重要問題を閣議で討議することなく、亀井流改革を電話で首相とやり取りして、「首相の了解を得た」と、亀井大臣は正式決定であるかのように自慢して吹きまくった。他の閣僚から異論が噴出するやいなや、鳩山首相は「了承してない」と否定する始末。大事な問題で「了解もらった」「していない」とまるで正反対。それほどあいまいな話だったのか。それともどちらかが歪曲してしゃべっているのかわからないが、内閣の恥さらしには違いがない。それならさらに話し合って煮詰めればいいのに互いが別々の会見で外に向かってしゃべるのだからだらしない。外に向かって発言する前に了承していないことを「了解した」と言われたのなら首相が亀井氏を呼んで注意し亀井氏に是正の会見をさせればいいのに、バラバラに会見で言い合うから余計に事が大きくなるのだ。これでは首相のリーダーシップ云々どころか統治能力そのものが問われるというもの。統治能力のあるなしでいえば、普天間基地をめぐる問題はその最たるものである。3月中に政府の統一見解を出すと言って漏れてきたのは、当面は米海兵隊キャンプシュワブ(名護市)陸上部にヘリ離着陸場を造り、訓練は沖縄県外に移転、最終的には米海軍ホワイトビーチ(うるま市)沖合いを埋め立て、新基地を造るという「2段階移設」案だという。これほど沖縄県民を馬鹿にした話はない。名護市の陸上部にヘリパッド(ヘリ離着陸帯)を造り、普天間基地は自衛隊が管理して残し、「有事」のために米軍の最新鋭垂直離着陸機MV22オスプレイが配備された時に使用する。これで普天間基地機能を5割以上、県外に移すとして鹿児島県の徳之島などを対象にしている。最終的にうるま市のホワイトビーチ沖合いを埋め立て本格的な大規模基地を建設するという。これでは沖縄の負担を減らすどころか、名護市、うるま市、そして鹿児島県徳之島とあちこちに基地を拡大し普天間も存続すると言うとんでもない小手先の案だ。金も時間も相当かかることも含めて、よくぞまあ、こんな案を考えたものだ。沖縄県では県もどの市もどの自治体もこぞって反対し怒りはさらに沸騰している。その上米国からは「海兵隊の機能分散だ」との圧力もあり、実現できないことは見えている。名前の挙がった本土の自治体でもみな拒否発言である。そもそも沖縄も本土もどこでも「基地はいらない」のである。米国も日本を守らないが世界へ軍事介入するためには沖縄を手放すことはない。だったら政府はどちらの立場に立って物を言うのかである。戦後65年も経って基地の拡大なんて世界の趨勢にも反している。安保の廃棄が言えないのなら日本の現状を率直に述べて普天間基地の無条件撤去しかないのだ。沖縄県民は、米海兵隊がアフガニスタン、イラク戦争などへ先制攻撃するのが任務であることを目の当たりにしているから良く知っている。決して日本を守る部隊どころかさまざまな被害を蒙っているのだ。「そんな部隊は駐留するな」となぜ米国に言えないのか。まさに鳩山内閣の統治能力極まれりである。沖縄で一番多い読者を持つ沖縄タイムスも琉球新報もその社説は「誰のための見直しか」と憤慨している。逆走に継ぐ逆走の鳩山内閣、民主党に投票した人が「もう失望した」という街の声があちこちで聞こえ、期待が大きかった分だけ失望感は怒りへと倍増している今日この頃である。

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