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2010年3月10日 (水)

「危険水域」の民主党と賞味期限切れの自民党

 報道各社の世論調査で鳩山内閣支持率は続落、急落である。「支持する」が1社(よみうり41%)を除いて軒並み36~38%に並んだ。「不支持」が46%~61%になった。内閣発足直後は70~80%もあったのにわずか半年でまさに「急落」ではないか。各社とも30%台というのは「危険水域」だとしている。その要因として首相と幹事長の政治資金問題の不信、加えて北教組が民主党の小林議員への違法献金問題で逮捕者までだした問題も指摘している。いま特に国民の間では「政治とカネ」問題には手厳しい。鳩山首相の母から巨額の「贈与」があっても「知らなかった」と言って贈与税は払ったが巨費を何に使ったのか説明がない。こんなことは国民の中では通じる話ではなく呆れている。幹事長も自身の秘書だった人が三人も逮捕されて「俺は不起訴だ」と開き直る見識のなさは常人ではないし、小沢一郎には自民党時代からの「カネ」の胡散臭さが国民にこびりついているからなおさらだ。加えて小林議員の問題があっても首相も幹事長も「説明責任」か「辞職勧告」なり対応については何一つ言わない。イヤ言えないのだ。すねに傷を持つ身だから…。庶民もいまさらのように「民主党も自民党といっしょやなあ」という声しきりである。だが、「政治とカネ」問題だけで支持率が急落したのではない。沖縄の普天間基地では県民の総意は「無条件撤去」なのにひたすら「移設先探し」で迷走から逆走しはじめた。テレビのコメンテーターの一人が「グアム島へ持っていったら支持率はパッと戻ってくるよ」という人もいたが、いまの民主党では「抑止力」論しか優先なのだから到底それは望めまい。また、子ども手当てや高校の授業料無料化でも迷走しているし、4年先まで先送りされた後期高齢者医療制度の廃止では、「廃止」どころか、新しい制度設計だといって議論し始めたのが、ナント、ナント、現行制度は75歳以上という差別医療制度であるが、これを65歳以上からに拡大するというのだからとんでもない話になっている。これでは高齢者の「姥捨て山」行きを広げるだけだ。廃止どころか改悪である。また、日本の将来を危うくする労働のルールで派遣労働制は、雇用破壊と低賃金王国にする最悪の制度なのに、「見直し案」では、派遣労働を容認する抜けアナだらけの「見直し」になっていることも批判が渦巻いている。「コンクリートから人へ」とのスローガンもどこへやら、高速道路作りも見直しどころか継続になりつつある。コンクリートに暖かく人に冷たい政治になりつつある。首相は先日、内閣支持率が急落していることについて記者団から聞かれ、「せっかく政権交代したのに、民主党らしさ、本当に民主党に期待していたものは何なんだと、それが見えてこない、むしろ(政権交代の)前と変わらないではないか、そういう思いが国民の中に広がっている」と述べたと言う。おやッ?よくわかっているやんか。「わかっちゃいるけどできない」のはリーダーシップがないということではないか。わかっているのならサッサと「コンクリートから人へ」切り変えろと言いたい。モタモタしていると自民党の巻き返しがくる。でも自民党もさっぱり支持率が上がらない。上がらない筈だよ。彼らは彼らで「政治とカネ」の先輩だから、かつてやられたことを民主党へやり返そうと狙うばかりである。そこにはなぜ選挙で負けたかの反省もなければ、建設的な対案すらも出せない賞味期限切れの政党になった。この野党第1党のリーダーもさっぱり知恵も力もないからまだ民主党は救われているのかも知れない。サテ、国民のみなさん、そろそろ二大政党の本当の姿が見えてきたのではないだろうか。そもそも今の民主党の多くは自民党崩れの方々が多く似たもの同士なのだから、期待した方にムリがあったのでは…。ところがいままた、「第3の極」とか言って受け皿新党を模索するような動きが、メディアの評論家に見られる。自民党を分裂させて受け皿を作ろうとさかんにある人物を持ち上げている。だがそれは真の受け皿になれないことは今の民主党の体たらくで証明していると思う。どの党が国民の願いを実現する党か、真剣に考えるときが迫っている。建設的対案をしっかり打ち出し、政治とカネにいっさいかかわりなく、税金である政党助成金も1円も受け取らず、がんばる建設的野党としての共産党こそ出番だと感じる今日この頃である。

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