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2010年3月 6日 (土)

普天間基地問題は結局「沖縄県内たらいまわし」か

 3月の声を聞いて鳩山内閣がアメリカ軍のヤクザ部隊である海兵隊普天間基地の「移設」問題での迷走に決着をつけるような動きになってきた。「5月末までに決める」という、その「決める」なかにはアメリカとの交渉時間も必要だから焦っているのだろう。どうやら沖縄での「たらい回し」になるような気配が強まってきた。与党の国民新党は沖縄名護市の米海兵隊キャンプ・シュワブ陸上部に1500メートルの滑走路を作る案と、米空軍嘉手納基地(嘉手納町)へ統合する案を決めた。これに民主党も乗ってシュワブ陸上部になりそうだ。一方与党の社民党は、当初は国外のグアム島案だったが可能性がないと見て、今度は沖縄県外をいいはじめた。北海道の苫小牧東部とか静岡県の東富士演習場とかを上げている。日本のシンボルである富士山の裾野なんかにヤクザ部隊など似つかわしくない。そんなところで海外への殴りこみの演習などして欲しくないものだ。社民党はもともと沖縄県内なら連立与党からの離脱を含めた「重大な決意」をすると言っていたが、いまや民主党や国民新党から「社民党が反対するから決まらない」と「早く決められないのは社民党のせい」とばかりにコケにされている。しかし、与党にいると居心地は良いらしく、「重大決意」の話はあまり聞こえなくなってきた。あのテレビではよくおしゃべりする党首もだんだん影が薄くなってきた。沖縄県内のたらい回しという結果になってもズルズルと与党に居座り続けるのだろうか。苫小牧東部も東富士も過去の日米協議で立ち消えになったところであり、そこを蒸し返して誰も相手にしてくれない様相だ。それならサッサと連立から離脱した方が参議院選挙を闘う上でも身のためだと思うけどね。それとも連立に埋没して党まで消えてしまおうというのだろうか。民主党の基地「移設」先探しの責任者であるおとぼけ平野官房長官の対応のまずさもあって、これまでシュワブ沿岸への「移設」を容認してきた沖縄県知事も県議会で「県内移設反対」を全会一致で決議したこともあり、「なぜわれわれに相談しないのか」と不快感を示している。知事は「決まったからこうだと言われたら反対するしかない」と県内「移設」を容認しない構えである。名護市長選の民意といい、沖縄県の意見といい、「基地はいらない」という結論なのだ。沖縄でいらない物を本土で欲しいはずもなく、社民党の案などは参院選で自分の票を蹴散らすだけだ。これで民主党、国民新党がごり押しすれば沖縄県民の怒りは頂点に達するだろう。本土でも呼応した運動が高まるに違いない。「迷走」転じて「逆走」になるのだから。鳩山首相が施政方針演説で『命守る』と何度も力説したが、結局沖縄県民の命を守る保障はせず、基地あるがゆえに起こる航空機事故や米兵等による殺人、虫けらのように住民をひき逃げする事故などの犯罪から命を脅かす政治を続け、日本国民よりもアメリカの方の言い分しか聞かない姿勢であることがハッキリした。戦後直後に銃剣と鉄条網で囲って取り上げた普天間基地は「撤去」しかないと訴えた沖縄の住民にこそ大儀がある。県内のどこに「移設」しても引き続き苦痛を与える無慈悲な政権だということが証明されるだけだ。こうした政権に反転攻勢するには、唯一「無条件撤去」を訴え続ける日本共産党を参院選で大きく躍進させることだと肝に銘じておこう。

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