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2010年3月16日 (火)

「政権交代」半年にみる世論調査が興味深い

 今日で鳩山内閣が正式に組閣して半年になる。テレビでも新聞でも「鳩山政権半年」とかの言葉が踊っている。報道各社の政権半年を節目にした内閣支持率調査も姦しい。だが、どの調査も民主党にとっては「アチャー!」「ナンダコリヤァ!」と思うような結果なのである。総じて「支持する」は30%台であり、「不支持」は50%前後に集中している。半年前の7~80%の支持から半減した。て、ことはあと半年で0%になる?それはないとしても大変なことである。一番低いのが3月4-7日調査の時事通信の30.9%、その次は本日の「朝日」新聞(調査日は13,14日)の32%だ。来月の調査では20%台が出てくるのは必至か?…なんと言っても国民的規模で政権交代しただけに民主党への期待が大きすぎて、それに見合うような政治の前進がなく混迷だらけの状況に落胆した結果である。せっかく長年の自民党政治にさよならし、期待を一心に集めたのに、公約の重要な部分で混迷、逆走したことと、政治とカネ問題に自浄能力のなさが反映したものであろう。こうした民主党離れのなかでも救われることもある。「元の木阿弥」に戻るのかと思いきや、政権交代が起きたこと自体は「良かった」というのが「朝日」調査で67%を占めていることである。国民の政治を見る目が健全に前進していることである。「元の木阿弥」すなわち自民党の支持率は回復せず、政党支持率では15%。「いま参院選があればどの党に投票するか」でも自民党は21%である。かつて連立を組んでいた公明党にも同じ傾向だ。だから公明党は参院選では他の党を推薦しないと言う。もともとこの党は「内股こう薬」と言われるように、政権党にすりよって行くのがお好きで、民主党が目玉にしていた「子ども手当て」について公明の主張を少しだけ取り入れさせて衆議院で賛成した。これで「公明党の実績だ」というスンポウだ。あわよくば社民、国民新を放り出し民主党と連立なんてことを狙っているかも知れない。そういうこともあってあわてふためいているのが公明票をもらえない自民党である。麻生内閣の閣僚だった連中を中心に離党騒ぎだの、新党結成だのとアドバルーンだらけ。だが、自民党は野党に転落してのちも、なんら反省することもなく与党を破壊するあら探しばかりで建設的対案もなし。問われているのは政治の中身なのに新党だのと看板だけを変えたら支持が集まるとでも思っているのだろう。国民の政治を見る目が前進していることに反して、旧態依然として参院選候補に美人地方議員や知名度のある人気者を取り込もうと必死だ。片や連立与党の社民党はいまや連立内でやっかいもの扱いされている。国民新党も亀井静香という名前は静かでも声は大きく、問題の「企業・団体献金禁止」の提案を首相から言われると、「民主党だけでやればいい。うちは反対じゃ」と、まるで「政治とカネ」の根幹にも後向きである。両党とも内閣支持率減少のあおりを食って陰が薄い。みんなの党は多少支持率を伸ばし喜んでいるが、代表を務める渡辺善美氏は根っからの小泉構造改革の信奉者である。労働法制の規制緩和などで派遣労働者を産み、医療・福祉など社会保障を後退させ、貧困と格差を拡大させた小泉構造改革こそ日本をメチャメチャにした元凶なのに、こちらも反省もなく、「自民でも民主でもない第3極」などと言い、メディアが大いに持ち上げているだけである。圧倒的に増えたのがいわゆる「無党派層」である。この層の方々の多くは国民の願いを択せるのはどの党か、政権交代させた体験から、さらに政治を前に動かすのはどの党かと真剣に模索していると思う。「政治とカネ」問題に無縁で政治を前にすすめる確固とした道筋をもっている共産党も含めて、7月の参院選で問われているのは各政党の真価である。

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