« またまた米兵による「当て逃げ」事件だ | トップページ | 民主・自民二大政党のお家騒動の果ては? »

2010年3月20日 (土)

民主党政権で米軍への「思いやり予算」増額にウンザリ

 沖縄の普天間基地とはそもそも太平洋戦争の末期に米軍が沖縄を占領し、戦争が終っても沖縄だけはそのまま直接統治して居座り、住民を収容所に放り込んだまま、銃剣とブルドーザーで拡大し、鉄条網で囲いこんで奪ったものである。だから今沖縄の総意として無条件撤去を訴えるのは当然の権利だ。米軍の土地強奪は戦時国際法から言っても違反したものである。在日米軍基地の75%が沖縄に集中しているのも米国の思惑がある。地理的に言って米国がアジア・中東地域へ睨みを利かす上で好位置にあるからだ。米軍は決して日本を守るのではなく沖縄に強力な殴りこみ部隊を配置して、そこからどこへでも気の食わない地域へ軍事介入するためだ。現に古くはベトナム戦争からイラク、アフガンその他へ沖縄から日常茶飯事に出撃してきた。「日本を守る」というなら何も遠く離れた沖縄でなく本土に置く方が「理屈」に合う。普天間基地の移設先は米国にすれば絶対に沖縄以外では認めないから、傲慢にどう喝したり脅かしているのである。しかもけしからんことに財政負担まで強いていることだ。1978年以降、毎年、毎年2000億から3000億円の金を「思いやり予算」として歴代政府が気前よく出してきた。米国の世界戦略のために日本の土地を提供し、密約で核を持ち込み、そして金まで出すと言うのは米国による外国への軍事介入に日本も加担しているのと同じだ。民主党政権に変わってもこの「思いやり予算」が減るどころか来年度予算案では米軍再編経費も含めて480億円も増やし3369億円と激増する。なんのための「仕分け事業」をやっているのか無意味だ。だから米国に言わせれば「日本は世界一気前のいい国」と言われるのだ。92年当時のチェイニー国防長官は、「日本に空母戦闘部隊を維持するほうが、米国西海岸で維持するよりも安上がり」と激賞。95年、当時のナイ国防次官補も日本が「米軍部隊の費用の70%を負担しているのだから、米国内におくよりも日本に駐留させる方が費用はかからない」と公言してはばからないのである。つい先日、マイケル・シーファー副国防次官補という輩が「日本が受けている安全保障上の恩恵から見れば(思いやり予算は)安いものだ」などと語る始末である。何が「恩恵だ」と言いたい。恩恵があるのなら沖縄県民がこぞって「基地はいらない」なんていうはずがない。恩恵どころか、基地周辺は爆音被害・墜落事故・低空飛行訓練をはじめ、米軍兵士などによる犯罪は半世紀で殺人1000人以上、強盗や婦女暴行、交通事故などは20万件以上も発生、毎日のように起こっているのである。その上に国民の税金で予算まで増やしてやるとはなんたる従属関係か。これで独立国と言えるか?米国が同盟を結んでいる国々のなかではズバ抜けて質の悪い最悪の関係なのだ。先日も書いたように米兵によるひき逃げ死亡事故、飲酒当て逃げ事故でも犯人の身柄さえ渡さないと言うようなことが許せるだろうか。「安全保障」どころか「犯罪保障」国だ。にもかかわらず歴代政権も民主党政権も「抑止力だ」「対等の関係だ」と馬鹿の一つ覚えで気前よく米国のご機嫌取りである。普天間基地問題があって日本のテレビ・新聞も基地問題については多少取り上げるが、しかし、広い意味での日米同盟の弊害などはほとんど触れないし、中には米国一辺倒の報道もある。メディアも「米国かぶれ」しているのが残念だ。ちなみに来年度米軍への思いやり予算3369億円あれば、例えば、先送りした後期高齢者医療制度の廃止に伴う費用2000億円をはじめ福祉や教育に回せるわけで、どれだけの日本人が喜ぶことか。世界でも有数の借金大国日本で専門家はあと5年か10年で日本は破たんするとか言われているのに、最悪のムダガネである「思いやり予算」は増やす、普天間基地の沖縄県内たらいまわしの民主党政権にもウンザリする。別に米国と「喧嘩せよ」と言うのではない。あまりにも不平等、屈辱的な安保条約ではなく、対等・平等な立場での友好条約にするべきだと言っているだけである。

|

« またまた米兵による「当て逃げ」事件だ | トップページ | 民主・自民二大政党のお家騒動の果ては? »