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2010年4月14日 (水)

瀕死寸前、思考能力停止した鳩山内閣

 普天間基地問題で迷走…いや逆走する鳩山さん。3月末まで政府案をまとめるなどと言いつつ何もなし。でも「腹案ある」としながら目はうつろ。なにやら13日の核安全サミットでオバマ大統領と会うので協力をお願いするとした。確かにオバマ大統領と夕食会で逢ったのは事実だ。隣り合わせに座ったそうだが“会談”はたったの10分。会見では「コメントできない」。どだい、ハナから10分くらいでオバマ大統領の「イエス」を貰おうと考えること自体が異常だ。何ヶ月も迷走した複雑な問題を10分ほどで済ませること自体、無理無体な要求を押し付けるアメリカ側を相手だといっても若干失礼だろう。だからコメントできるようなことはなにもなかった。訪米前の会見で「オバマ大統領とあう」ともったいぶって言ったのはたんなる先延ばしのパフォーマンスだった。アメリカ側は「基地の分散移設は認めない」「移設先の合意がないと対象にならない」と傲慢に言っているのに、鹿児島県の徳之島に一部機能を移設するなんて認めるはずがない。また地元合意も徳之島の3町は町をあげて猛烈に反対しているのに合意はとても無理。沖縄の名護市陸上部にヘリパッド建設、将来、うるま市勝連半島沖合いの沖縄県が保全対象にしている藻場、干潟、美しいサンゴ礁までぶっ壊して海に3600メートルもの滑走路二本を作るという無謀な案。一部は徳之島に分散させて「県外へ」の公約を守ったと言うつもりか。これは鳩山首相の提案らしい。ほんとに馬鹿げたとしか言いようがない案である。鹿児島から380キロ南にある奄美大島、その南にある自然の楽園、徳之島。沖縄本島から120キロだから沖縄の方が近い。沖縄の新聞「琉球新報」社説は、「これ以上悪い案は、思いつくことすら難しい」という最悪の案だ。米軍も自衛隊もいない所に基地に必要なインフラを建設するために莫大な金も必要である。勝連沖埋め立てや、名護市陸上部にヘリパッドなどと3箇所あわせてどれだけのムダ金になるか考えただけでもゾッとする。しかも新しい施設を造るわけだから、沖縄の負担軽減どころか基地の強化である。民主党など与党3党はどうしてこんな案を思いつくのか、思考能力を疑う。沖縄県民の意思は「普天間基地の無条件撤去」だ。太平洋戦争末期に沖縄を占領した米軍は住民を収容所に隔離し、ブルドーザーと銃剣で奪い取ったのが普天間基地である。それを返還させるのになぜ移設先まで探す必要があるのか。米軍の要求も無法である。トットト自分の国が保有する領土へ引っ越すのが筋だ。今や日本中探しても「地元合意」が取れる候補地などはない。撤去を言えないのが鳩山内閣である。なぜか。「米軍は日本をまもる抑止力」という呪縛に陥っているからだ。だが、米国の議会でさえ、「沖縄の海兵隊は、日本の防衛に当てられていない」(82年、ワインバーガー国防長官)との証言。「(沖縄の海兵隊は)世界的な役割を果たす戦力投射部隊」(91年チェイニー国防長官=当時)と議会で述べている。米国の気に入らない世界各地へ殴りこみをする部隊だと言っている。そのために沖縄という立地条件の好都合さがあるから手離さないのだ。しかも金の面倒も米国のほかの同盟国よりもダントツに多いほど気前がいいからだ。この金はむろん国民の税金だ。もっとも、歴代の自民党政府が仕組んだ実績である。しかも先日も紹介したように国民をごまかすために「密約」まで結んで払う義理のない金まで払ってきたのだ。鳩山さん、「国外・県外へ移設」と公約したのだから「米本土かグアムへ出て行ってくれ」と勇気をだして交渉すれば瀕死寸前の鳩山内閣の支持率が大幅アップするだろうが、その意思は毛頭なく「公約破りの裏切り内閣」に堕落した。だからと言ってこんな沖縄にした自民党にも支持が回帰しないのは当然だし、与党3党も、公明党も連立した共同責任がある。どの新党も「無条件撤去」はいえない。一貫して「撤去」の主張を通しているのは日本共産党だけである。行き詰まった普天間問題の解決法は道理から見ても「撤去」こそあたりまえだということをますます明快にしている今日この頃である。

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