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2010年4月20日 (火)

3新党の中身は古い自民党政治の復活

 参院選向けて新党乱立の傾向である。17年前の93年に自民対非自民で総選挙が闘われた時も自民党を離党した羽田派が新生党を、同じく武村派が新党さきがけを、そして熊本県知事を務めた細川護煕氏が前年に日本新党をそれぞれ結成した。この新党3党で93年7月の総選挙で100議席を獲得したのだから「新党ブーム」に沸いたのも確かだ。政権構成にあたって新生党の代表幹事小沢一郎と公明党書記長の市川雄一の「一・一ライン」が動き、社会党、公明党、民社党、社民連、民主改革連合(議席は参院のみ)の5党派と3新党の八会派で細川護煕内閣が誕生した。細川護煕氏は元首相で公爵の近衛文麿の孫という国民受けすることで首班指名された。孫と言えば現在の鳩山首相も元首相の孫である。細川内閣はなにをしたのか。名だたる実績は「政治改革」と称して衆議院に小選挙区制を導入、国民の税金を政党で山分けする「政党助成金」導入という二つだけである。多数の民意を削ってしまう小選挙区制と、政党助成金をもらいながら今日のような「政治とカネ」問題が終っていないのだから、このときの「新党ブーム」は将来に大きな禍根を残した。結局最後は消費税を当時の3%から7%に上げるため「国民福祉税」と名称を変えて提案しようとして国民の批判を食らって頓挫し、9ヶ月足らずの94年4月に細川首相が辞意表明し総辞職。ちなみにこのときの8政党(会派)で現在も名前が残っているのは公明党だけである。他はみな雲散霧消している。さて、現在の新党はこのときの「ブーム」の再来を夢見ているかも知れない。「みんなの党」「たちあがれ日本」「日本創新党」が、いずれも「日本が危ない」と似たようなことを言い「第3極めざす」と喧しい。創新党は国会議員がいないが、「たちがれ」と「みんな」の中心メンバーはいずれも「危ない日本」にしてきた自民党からの離党組の張本人ばかりだ。なんの反省もなく、ただ、ただ、泥船の自民党から脱出して自分の身を守ろうと言う保身主義者なのだから笑わせる。「みんな」は国民のみんなからみたら傍迷惑な名前で、メディアが期待する新党騒ぎに乗って持てはやされているが、この党の代表者こそ、貧困と格差を広げた「小泉改革」を「中途半端に終った」と、もっともっと構造改革を進めなければならないと言うのである。「公務員大幅削減、国会議員定数削減」を謳うが、じつはこれは、住民サービスを低下させ、強権国家をめざすものにほかならず、議員削減で広範な民意をさらに削ってしまう。また、消費税増税も示唆している。普天間基地問題では自ら自民党時代に名護市移設を決めておきながら「鳩山さんのお手並み拝見」と無責任このうえない。「たちあがれ」は、自民党の中でももっとも自民党らしい人の集団だ。「現在の日本はあっと言う間に没落する」と公言するが本人たちが先に没落するのではないかと思われるシニア党である。国民の暮らしなどどこ吹く風で雇用はさらに規制緩和し、執念燃やすのは改憲と消費税増税を綱領や結党宣言で述べている。戦争を肯定する靖国神社崇拝の国会議員の会長も名を連ねる恐ろしい集団だ。現職首長、首長経験者で結成した「創新」は、「日本は3年後に財政破たんする」と言いながら、財界が目論む法人税引き下げや、道州制の導入は自民党と同じ。公立保育園の民営化を自慢し、国と地方の公務員を3分の2に減らすという住民サービス低下では「みんなの党」と同じだ。こうして見ると3新党とも古い自民党政治そのままである。飽きられた二大政党を含めて新党も、日本の危機の根源である、普天間基地で象徴されるようにアメリカいいなりと、財界・大企業の横暴な支配には目をつぶるだけである。日本の危機の根っ子であるこの二つの異常にモノいえるのは共産党しかいない。「民主に裏切られた」「自民には戻りたくない」という方は真の受け皿である共産党を大きくしましょう。93年の「新党ブーム」を繰り返さないために。

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