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2010年4月19日 (月)

徳之島の基地反対集会に1万5千人、すっごいパワーだ

 鹿児島県の南端の島が揺れた。鳩山首相が沖縄普天間基地のヘリ部隊の移設予定地にしている島である。人口は3町合わせて約2万6000人で1万5000人の島民が一箇所に集まり、心一つに「米軍基地はいらない」と叫んだのである。すごいパワーである。しんぶん赤旗の一面を飾る大きな写真はまさに人・人・人である。人々が自覚的に参加した証と思われる手書きのプラカードの多いこと。むろんパソコン文字もあるけれど、あきらかに手書き、手作りと思われるプラカードに「長寿と子宝の島、基地はいらん」と大きな文字。そう、世界一の長寿男性が住んでいた島であるし、子どもの出産でも日本有数の多い島である。「人情の島、基地ダメ」とか、「米軍基地は断固反対」「米軍基地は子や孫に残さない」、「みんなで守るぞ徳之島」など自分の思いをつづっている。集会開始1時間も前から人が押し寄せ、20分前に6000人、10分前に8000人、開始時間の11時には1万人を確認したという。正午前には実行委員会が準備したチラシ1万3000枚がなくなったという。人口の約6割だ。東京の人口に置き換えると700万から800万になるらしい。3人の町長が「基地反対」の大きなハチマキ姿で会見する写真もある。基地が来れば「先祖が残した伝統・文化がすべて壊される」と語ったのは伊仙町の元町議会議長。「日米安保廃棄ののろしをあげる集会だ」と、そもそも移設問題の根っこにある安保条約にまで怒りを示すというのだからすばらしい。徳之島は鳩山内閣のおかげ?で最近テレビでもよく画像を見る。なんでも「政争の町」とかで自民党の国会議員同士が選挙戦をめぐって警察まで出動するほどの骨肉の騒動になった町もあるとか言ってたけど、自民党も民主党もほとんどの政党が言えない「基地はいらない」という一点でここまで高まっているというのは全く凄い話である。鹿児島市よりはるかに沖縄に近い島だけに米軍の無法さを良く知っているのだろう。「米軍が来たら治安と騒音が心配。土地が強制執行で取られると聞く。基地は絶対反対」と農家の女性の話もある。鳩山内閣・防衛省などは徳之島を金で買おうとしているのか、「基地振興に米軍基地が有効」など、基地を受け入れれば振興策として巨額の国費をエサに釣っているのかも知れない。集会の決議文にはそうした一節もある。「『基地振興に米軍基地が有効』という声がありますが、この10年間、振興策として600億円も投入されてきた名護市では、逆に市債残高が増加し、失業者の増加、法人税の減収など市の経済は困難をきたしています」と決議文で反撃している。米軍による事故、騒音に加え、米兵による殺人、強盗、婦女暴行などの犯罪まで国のカネで移設地へ負担させようという悪どいやり方だ。そんなことも見抜いて立ち上がっている徳之島住民のパワーには敬意を表する。鳩山首相はそれでもアメリカを優先し住民を見殺しにするのか。首相のことをアメリカの大新聞でもボロクソに舐められているのだから開きなって「普天間基地は撤去だ」と言えばいいのに根性がない。徳之島集会で決意表明に立った女子高校生、鳩山首相とオバマ大統領へ用意した手紙を朗読したそうだ。その一節に「どうかこの平和な島を、そしてこの豊かな自然あふれる島を、そして人々のきずなをこわさないでください。最後に私たちの徳之島の未来をこわさないでください」と。この手紙が鳩山首相とオバマ大統領が読めば、人間として判断できるか、それとも動物ごとき判断かが問われるだろう。

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