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2010年4月 8日 (木)

平沼新党は「日本古稀党」と命名すればピッタリ

 長寿祝いの故事に還暦や古稀(古希)、喜寿、米寿とかいろいろある。還暦は満年齢で61歳になったら祝うが、古稀は70歳であり、こちらは数え年を使うらしいから満年齢で69歳になったら祝うという。「古稀」とはおよそ1300年前中国の詩人、杜甫という人が「曲江」という漢詩のなかで、酒代のつけは私のいくところほとんどあるが、しかし人生70年生きる人は古くから稀なりということが由来となって「古稀」となった。「稀」は常用漢字にはないそうで、「古希」の字が現代では多く使われるそうである。で、わたし的に編集長をしている同級生通信の仲間は現在68歳が若干いるが多くは69歳である。来月に「古稀同窓会」なるものが予定され準備がすすめられているから楽しみである。言葉の由来である1300年も前と現代を比べれば、今どき70歳は「稀」どころか、あちこち見回せばいくらでもいる時代になった。わが同級生でも先立った人は3人、消息不明2人を含めても9割近い同級生が無事に古稀になった。でも現役はほとんどいなく多くは年金暮らしでほそぼそと暮らしているのが圧倒的だ。何を言いたいのかと言えば、2,3日前からテレビや新聞でにぎわしている自民党の離党者仲間がなにやら新党を作ると言っていることだ。あのメンバーの年齢は代表格という平沼赳夫元経産相は69歳、与謝野馨元財務相は71歳、園田博之前幹事長代理は67歳、藤井孝男元運輸相は66歳、新たに加わる中川義雄参院議員は71歳。すでに古稀を過ぎた人が3人、あと2,3年で迎える人2人の5人で「たちあがれ日本」と言う名前の政党を10日にも旗揚げするらしい。ケッタイな党名であるが発案者は石原慎太郎東京都知事。この人は77歳のお祝いである「喜寿」も過ぎた78歳である。さすがにこの年代が考えるような党名である。結党時メンバーの5人は「古稀」前後だからどうせなら「日本古稀党」とでもすれば一番ぴったりだろうに…。はたしてなんのためにたちあがるのか?立ち上がってなにをやるのか?立ち上がったとたんに転んだりしないかと老婆心ながら心配する。私どもの古稀同窓会でも「3度生死をさまよった」とか「夫の介護に専念する毎日」、「足痛で医者に通う」とかで、半数が参加すれば上出来かと予想している。そういう体調的な問題もあるが、「たちあがれ日本」の顔ぶれではテレビで「老人党」とか「立ち枯れ党」とか言われるようでは、特に若い世代に多い無党派層などの心は捉えられないことは確かだ。しかも主張することはすでに退場した自民党の中でももっとも保守の真骨頂ズラした御仁ばかりだからなおさらだ。半世紀も前の自民党の考えそのままである。聞こえてくるのは、誇るべき平和憲法を敵視し「自主憲法制定」を謳い、「社会保障は消費税増税で」と、消費税を導入したときとそっくりの理屈である。その理屈で集めた20年間の消費税収201兆円の大半(180兆以上)を、大企業の法人税減税や大資産家へ優遇税制で減った税収の穴埋めにしてきたのがこのメンバーらの行なった仕事だった。また郵政問題では推進派・反対派だったものが呉越同舟するというのだから基本理念もあうはずがない。「改憲・増税」に向けた自民党本来の最悪のコンビである。ただ、ただ、谷垣自民党ではいよいよ自民党が沈没すると見込んで「早く飛び出したい」と右往左往しているだけだろう。この古臭い新党は、あわよくば1993年の「自民対非自民」対決の総選挙が新党ブームで、選挙後、小沢一郎や公明党市川正一などの暗躍で日本新党の細川護煕を首相とする8党の非自民連立内閣が誕生したが、こんな夢でも見ているのかも知れない。でも多くの国民は、この細川内閣がやったのは悪名高い衆議院に小選挙区制の導入と、政党が税金を山分けする政党助成金制度を導入しただけで9ヶ月の短命で潰れたことを経験している。「たちあがれ日本」メンバーは、「新党」「新党」と叫べば票が集まってくるとでも思っているのかも知れない。

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