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2010年5月11日 (火)

小沢一郎の集票パンダは功を奏するか?

 5月のマスコミ世論調査で鳩山内閣支持率はとうとう20%台前半になった。24%(読売)、21%(NHK)、20.9%(JNN・TBS系)、20.5%(テレビ朝日系)という支持率であり、不支持は最低で63.5%から最高は78.4%である。普天間基地問題や「政治とカネ」が引き金になって大幅ダウンである。8ヶ月前の政権発足時は、一番高い調査で80%の支持という天から谷底の水面際まで落っこちた感じである。政党支持率でも政権交代後はじめて自民党が上回った調査もあるが、どちらも20%ライン以下でのどんぐりの背比べで、自民党への逆戻りも余り感じられない。こうしたことから各政党も参院選を目前にして、集票マシンとなるような知名人を候補者にかき集めようと必死である。民主、自民、国民新、たちあがれ日本などが客寄せパンダ…いや集票パンダ探しである。いま公表された予定者では、プロ野球OB3人、5輪メダリスト3人、女優3人、ほかに歌手、落語家、プロレスラー、タレントなど14人と華々しい。うち選挙区での出馬は3人、11人は比例区である。参院選比例区は衆院とちがって個人名でも有効であり、それも所属政党の比例票として上積みされる。したがって個人名投票で200万票でも獲得すれば、その所属政党の他の候補の分まで応援することになるから集票マシンとして狙うのである。知名人の所属する政党は嫌いであっても結果としてその政党の議席を増やすのである。しかも知名人は候補者名を宣伝する金が安くて済むのである。また、支持政党なし層が第1党で半数近くあり、その層の支持をかすめとることにも効果的であるわけ。しかし、よく考えて見ると、確かにスポーツや芸能人としての実績は立派であっても政治経験はゼロである。日本の政治を前にすすめるか、逆走するか大きな岐路に立たされている今の状況で、今ほど政治のあり方や進むべき道を真剣に見極めることが政治家に求められているときはない。そこをしっかり考えての立候補なのかどうかはなはだ疑念が残る。昨日、テレビ画面に何度も登場した5輪メダリストは、あの「政治とカネ」で検察審査会から「起訴相当」と決議が出た小沢一郎に「本当に地球を覆うほどの愛で」応援を受けたと胸を張った。まるで5輪の金メダルは小沢一郎のおかげと言わんばかりだ。普天間問題や民主党の「政治とカネ」問題を記者から聞かれても、「よりよい方向に向くと信じている」と言うだけである。政治信条としては「スポーツの振興」を述べるだけ。2度も5輪で金メダルを獲得した実績、清純なイメージは国民的人気で魅了していただけに、黒い噂の絶えない小沢一郎に最大限の賛辞を贈る姿に超ガッカリしたのはわたしだけだろうか。もちろん、立候補する権利はあるし本人の決断だからそのことは否定しないが、今まで思っていた清純イメージがガタガタと崩れたことは否めない。政権交代後の8ヶ月間の経験は国民の政治を見る目を一段と厳しく自覚的になっている。政党支持なし層はなおさらのことである。そういうときに集票パンダ登場で小沢一郎が満面の笑みを浮かべていたが果たして功を奏するか?どの世論調査でも「辞職すべき」が8割以上を占める小沢一郎のシナリオだと分れば幻滅する人も多いだろう。驚いたことに他の人はその道の元職が多いが、この人の場合は“本業”のスポーツはロンドン5輪も現役で通すと言うし、ママ役もある。そのうえに国会議員と3足のワラジをはくと言うのでは、厳しい練習や、国会開会中はどうするのだろう。3足のワラジはどだい無理である。名前だけ貸して集票パンダ役にならざるをえず、「ちょっと国民を舐めているのでは」と思う。税金で報酬をもらって国会は「お休み」なんて議員職を「副職」としないように注視しなければならない。懸命な国民の皆さんはいかがお考えだろうか。

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